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相次ぐO157感染、過去に「白菜浅漬け」「冷やしキュウリ」などでも

8~9月は発症ピーク、引き続き注意を

 大西淳子=医学ジャーナリスト

O157がどのようなルートでポテトサラダに混入したのか、感染源はまだ分かっていない。(C)nutria3000-123rf

 埼玉県と群馬県の総菜店で販売されたポテトサラダを食べた人が腸管出血性大腸菌O157に感染した、という集団食中毒に関するニュースが8月21日以降、新聞やテレビで取り上げられています。

 O157は、ヒトに感染して下痢などを引き起こす病原性大腸菌のうち腸管出血性大腸菌に属する細菌で、重症の食中毒を引き起こしやすいことが知られています。20年以上前に、大阪府堺市で発生した、小学校の給食を介したO157の大規模食中毒をご記憶の方も多いでしょう。

 O157感染を防ぐためには、まず、敵を知る必要があります。その上で、どう行動すれば良いのか、考えてみましょう。

今回の事例の概要:複数店のポテトサラダからO157検出、感染源は不明

 この総菜店の系列34店で販売されたポテトサラダは、8月5~7日に加工工場で、ジャガイモ、人参、玉ねぎ、キュウリ、キャベツを使って製造され、総菜店の各店舗に冷蔵配送されました。個々の店舗は、7日と8日に、ハムまたはリンゴを追加して、量り売り形式で販売しました。

 発覚のきっかけは、埼玉県の店舗でこの製品を購入して食べた、4歳から60歳までの計8人が下痢や腹痛などの症状を訴えたことでした。保健所が調べたところ、このうち6人からO157が検出されました。当初は、4歳の男児、60歳の女性が重症で、5歳女児は溶血性尿毒症症候群(HUS)(*1)を発症して意識不明、と報道されましたが、その後、快方に向かっているとのことです。

 さらに、最初の報道の後で、埼玉県と群馬県の他店舗でポテトサラダを購入した3人が発症するなど、計14人からO157が検出されています。

 これまでに、サラダに加えられた野菜を洗浄・カットした工場と、サラダを製造した工場、各総菜店の衛生状態が調査され、従業員の感染の有無も調べられましたが、いずれもO157は検出されていません。工場に残っていたポテトサラダからもO157は検出されておらず、2017年8月28日時点で感染源は分かっていません

*1 HUS(hemolytic uremic syndrome):溶血性尿毒症症候群。O157感染が引き起こす重症合併症で、赤血球の破壊による貧血、出血を防ぐ血小板の減少、急性腎不全などが生じる。脳に症状が現れて、けいれんや意識障害が起きることもあり、最悪の場合、死に至る。

焼肉、ピザ店…外食でも次々とO157感染が判明

 このケースとは別に、横浜市の焼肉チェーン店を7月30日に訪れ、食事をした2グループの客のうち、10歳代の女性と80歳代男性が、8月3日に下痢や発熱などの症状を訴えていたことも分かりました。検査したところ、O157が原因と判明。2人は一時入院していましたが、その後回復し、23日時点で女性は退院済みでした。

 また、埼玉県川越市によると、市内のピザ・パスタチェーン店で、8月11日、12日に食事をした18~77歳の男女7人が腹痛や下痢を訴え、全員からO157が検出されています。

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