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最近よく聞く「多発性硬化症」ってどんな病気?

20~30代女性に多く、「見えにくい」「感覚が鈍くなる」など多彩な症状

 大橋高志=東京女子医科大学八千代医療センター神経内科准教授

多発性硬化症の症状は多岐に渡る

例えば、どんな症状が現れるのでしょうか。

大橋 多発性硬化症の症状は実に多岐にわたります。大脳、小脳、脳幹、視神経、脊髄のどの場所に脱髄が起こるかによって、症状の現れ方やその程度は人それぞれです。脱髄は中枢神経のあちらこちらに発生しますので、毎回異なる症状が出ることもあります。さらに、脱髄は修復されてはまた繰り返し起こるので、症状も出たり治ったりを繰り返します。

 多発性硬化症の患者さんによく見られる症状には、次のようなものがあります。

表1◎ 多発性硬化症によく見られる症状
感覚障害しびれやうずき、首を前に曲げた(または顎を引いた)ときに感電したようなしびれが走る(レルミット徴候)、温度が分かりにくい、感覚が鈍るなど
運動障害手や足に力が入らなくなる、歩行や運動がしづらくなるなど
視覚障害視力が低下する、視界がぼやける、視野が欠ける、ものが二重に見える、色の区別がつきづらくなるなど
疲労動くとすぐに疲れる、1日中極度の疲労感がある、いきなりスイッチを切ったように動けなくなるなど
痛み腕、下肢、胴体、顔に、チクチクと針で刺すような痛み、ヒリヒリと焼けつくような痛み、キリキリと締めつけられているような痛みがある、手足を動かすと痛みを伴って突っ張る(有痛性強直性けいれん)など
平衡機能障害・ふるえふらついてまっすぐ歩けなくなる、手を動かしたときに震えるなど
認知機能・感情障害記憶力・集中力・判断力の低下、抑うつなど
排尿障害頻尿、急に尿意をもよおす、尿が出にくい、漏らすなど
性機能障害勃起不全、射精不十分、感覚の低下など

 多発性硬化症の症状の出現頻度について調べた研究から、上記のうち、「感覚障害」「運動障害」「疲労」の頻度が高いことが示唆されています。

 また、多発性硬化症の患者さんに特徴的な「ウートフ現象(温浴効果)」と呼ばれるものもあります。これは、脱髄した部分が温度の影響を受けやすくなるために、運動、入浴、発熱、温かいものの飲食などで体温が上昇すると、一時的に症状が現れたり、悪化したりする現象です。これは一過性のものなので、体温が下がると元に戻ります。

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