「味」vs「カラダへの良さ」、食品選びでどちらを重視?
食品の栄養に関する意識調査(1)
小泉なつみ=フリーライター
加工食品やジュース、調味料の栄養が気になる人が多数
上記のような栄養に対して意識の高い人々は、どんな物を買う時に栄養や機能性をチェックしているのか。その答えがグラフ10である。
複数回答で答えてもらった結果、もっとも多かったのが「加工食品」。具体的にどんな加工食品かを自由回答で答えてもらったところ、冷凍・冷蔵食品やレトルト食品、インスタント食品、コンビニのお弁当、ヨーグルトなどを挙げた人が目立った。
- 「冷蔵や冷凍の食品の場合、塩分はどれくらい使われているのか、食品添加物はどういったものを使用しているのか、栄養バランスに偏りはないかをチェックします」(35~39歳、女性)
- 「ビタミンやミネラルを気軽に摂取できる等、栄養補給ができることが記載されていると参考にする」(35~39歳、女性)
- 「ヨーグルトは特に気にする。特定の乳酸菌が、体に合うというのもあるので」(50~54歳、女性)
- 「ビタミン類やイソフラボンの含有量は気にします。更年期なので症状緩和につながる機能があれば、意識的に購入するようにしています」(50~54歳、女性)
- 「とにかく塩分控えめな商品を選んでおります」(50~54歳、男性)
と、皆さんしっかり栄養表示を読み込み、自分や家族に必要な機能性を選択していることが伺える。
さらに飲料については、
- 「糖や脂肪の吸収を抑えるとされる清涼飲料水、茶類、スポーツドリンク、炭酸飲料、コーヒーなどを選ぶ」(35~39歳、男性)
- 「ジュース・果実飲料の場合は果汁割合、砂糖の有無、濃縮かどうかを意識したうえで、できるだけ多くの栄養素が含まれているものを選ぶ」(40~44歳、女性)
- 「用途に合わせて選んでいます。たとえばアミノ酸系やたんぱく質などは、運動するタイミングに合わせて」(50~54歳、女性)
といったように、その栄養が必要なシチュエーションまで吟味して選んでいるという人が多く見受けられた。
また調味料については減塩のものを選ぶという回答が多く、栄養と健康を意識した選択を上手にしていることが分かった。
調査結果と比べ、自分の“栄養意識度”はどうだっただろうか。次回(2015年9月3日公開予定)は、「皆がもっとも求める栄養素と効用」についてお届けする。