医師の8割近くは機能性食品の利用を容認
医師2975人に聞く「機能性表示食品、どう思う?」
内山郁子=日経メディカル
6月から販売が始まった機能性表示食品。この「新しい枠組みの健康食品」について、医師はどの程度認知しているのだろうか。患者が機能性表示食品や特定保健用食品など、健康維持に役立つとされる機能性食品を利用することに対して医師はどう考えているのだろうか。日経メディカル Onlineの会員医師を対象に、機能性表示食品の認知度や容認度などを尋ねた。
認知度についての設問では、「詳細な知識あり」「簡単な知識あり」「販売されることは認知」「ほとんど知らない」の、4つの選択肢を提示。その結果、詳細な知識を持っている医師は3.4%、簡単な知識を持っている医師は14.2%を占めたが、44.0%は販売されることを認知しているにとどまった。機能性表示食品について、ほとんど(あるいは全く)知らないと回答した医師は38.4%だった(図1)。

次に、患者からの相談応需経験を尋ねた。機能性表示食品と特定保健用食品のそれぞれについて聞いたところ、「どちらについても相談を受けたことがある」との回答は11.2%、「機能性表示食品について相談を受けたことがある」との回答は5.5%で、合わせて16.7%の医師が機能性表示食品に関する相談応需経験があることが分かった。
一方、特定保健用食品についてのみ相談を受けたことがある医師は16.6%。どちらの食品についても相談を受けたことがない医師は66.7%と、全体の3分の2に達した(図2)。
