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新型コロナは子どもも要注意 集団感染が増加

欧米では川崎病に似た症状を示すケースも

 大西淳子=医学ジャーナリスト

 新型コロナウイルス感染者の再増加とともに、わが国でも、幼児や小・中学生、高校生の感染者の報告が増えています。島根県の高校では、同じ部活動に所属する生徒や寮生活を送る生徒を中心に90人を超える集団感染が発生しました。

 これまで、子どもはこのウイルスに感染しにくい、子どもから大人への感染は起こりにくいという見方が主流を占めていましたが、どうやら再考が必要のようです。最近海外で報告された子どもの集団感染事例や、川崎病(詳しくは後述)に似た症状を示した小児患者の報告を、以下にご紹介します。

日本でも海外でも、子どもの新型コロナウイルス感染事例が増えています。(C) Oksana Kuzmina-123RF

米国ではサマーキャンプで子どもや若者が集団感染

 米国では6月に、サマーキャンプに参加した児童や10代の若者の間で新型コロナウイルスの集団感染が発生しました。米疾病管理予防センター(CDC)の週報(*1)によると、6月半ばにジョージア州で行われたキャンプに参加した、6~19歳のキャンパー501人と、14~59歳のスタッフ123人、計624人のうち、半数近くが新型コロナウイルスに感染しました。

 キャンプに先駆けて、スタッフを含む参加者全員が、新型コロナウイルスの検査結果が陰性であることを示す証明書の提出を求められていました。また、CDCが示したサマーキャンプのためのアドバイスに従って、宿泊者は1つのキャビンに26人までとし、共同作業は時間をずらして行い、フィジカルディスタンシング(適切な身体的距離をとること)を実施し、共用する場所や物品の清掃と消毒を高い頻度で実施しました。

 一方で、スタッフは布マスクを着用していたものの、キャンパーの布マスク着用や、窓やドアを開け放っての屋内換気などは行われませんでした。参加者は、屋内、屋外でさまざまな活動を行い、毎日元気いっぱいに歌ったり、声援を送ったりしました。

参加者の感染率は少なくとも44%に上る

 6月23日、10代のスタッフ1人が、前の晩から寒気を感じたとして離脱し、6月24日に検査を受けて新型コロナウイルス陽性が判明しました。これを受けて主催者はキャンプを中止し、ジョージア州の公衆衛生局は、キャンプに参加した人全員に検査を受け、結果が出るまで自宅にとどまるよう指示しました。

 キャンプ参加者のうち、ジョージア州在住だった計597人を対象に行った調査によると、キャンパーの年齢の中央値は12歳で、53%が女性、スタッフの年齢の中央値は17歳で、59%が女性でした。597人中344人(58%)の検査結果が同州に報告され、うち260人(76%)が陽性でした。結果が報告されなかった人が全て陰性だったと仮定しても、597人における陽性率は44%と推定されました。年齢別の陽性率は、6~10歳が51%、11~17歳が44%、18~21歳が33%、22~59歳は29%でした。

 陽性率はキャンプで過ごした時間が長いほど、同じキャビンに宿泊した人数が多いほど、高くなっていました

 症状に関する情報が得られた136人のうち、36人(26%)は無症状でしたが、100人(74%)は何らかの症状を経験していました。訴えが多かったのは発熱(65%)で、続いて頭痛(61%)、喉の痛み(46%)でした。

 この事例は、新型コロナウイルスの感染が小児や若者の間で容易に広がること、また、どの年齢の小児も感染する可能性を持っていることを示しています。今回行われた感染予防策は、キャンプという環境では十分というにはほど遠かったようです。

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