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女子200m平泳ぎ・金藤理絵選手の金メダルを可能にした食事

世界を制した見事な筋肉はどんな食事で作られたのか!?

 近藤鈴佳=フリーライター

競泳日本代表主将、今季世界ランキング1位の金藤理絵選手が、女子200m平泳ぎで悲願の金メダルを獲得した! 今年2月に7年ぶりに自身の日本記録を更新した後、リオデジャネイロ五輪代表を決める第92回日本選手権水泳競技大会でも、日本人女性では初の2分19秒台を記録し、更に自らの記録を更新。素晴らしい記録と今回のメダル獲得をもたらした力強い泳ぎの裏には、コーチによる指導とともに、食事によるサポートがあった。2007年の金藤選手の東海大学入学時から食事サポートに取り組んできた城西国際大学薬学部准教授・酒井健介さんに話を伺った。

「オリンピックに出るために食事のサポートをしてほしい」
多くのブレストストローカーを育てる監督からのオファー

◆金藤選手の背中!この見事な筋肉はどんな食事で作られたのか!?
[画像のクリックで拡大表示]

 城西国際大学薬学部の酒井健介准教授が金藤(かねとう)理絵選手と出会ったのは2007年。酒井准教授は、それより前の2002年12月、東海大学水泳部の加藤健志監督から、「2004年のアテネオリンピックにどうしても選手を派遣したい。選考会に向けた約70週間のトレーニングメニューは出来上がっているが、そこに足りないのは食事と栄養の知識。そこをなんとか支援してほしい」とオファーがあったのをきっかけに、同水泳部への食事・栄養支援を開始していた。そこへ金藤選手が入学してきたのだ。

 その頃にはすでにアテネ五輪代表の今村元気選手や、世界選手権モントリオール大会に出場した田村菜々香選手など多くの優秀な平泳ぎ選手(ブレストストローカー)がいた。そんな選手を育ててきた東海大学への酒井准教授の食事支援は、徹底した食事管理というよりも、選手のフィジカルフィットネスレベルを上げることやパフォーマンスレベルを上げるためにどういう食事が大切かということを選手自身が意識し、行動に変えていくための支援に重点が置かれていた。

 具体的には、セミナー形式による栄養指導や、高地などの特異環境や合宿時の食事の摂り方に関するアドバイスのほか、食事やトレーニングがパフォーマンスにどう影響しているかを見るため、体組成の測定や呼気ガス分析による最大酸素摂取量(持久的運動能力の指標)の測定、乳酸(筋持久力の指標)測定のサポートを行うこともあった。

 「望ましい食事が摂れ、トレーニングに集中できていれば、これらの数値は自ずと向上していくもの。単に1日の食事の良い悪いではなく、継続的な食習慣の定着を目指しました」(酒井准教授)。

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 酒井准教授はチームと常に行動を共にしているわけではないので、プールサイドに食事や栄養、サプリメントに関する情報を定期的に貼り付けるなどして、日常から選手の目に留まるような工夫もした。また、地方で初めて宿泊する施設の場合は、ホテルの食事管理者と電話やメール、ファクスなどでやりとりを行い、選手にとって望ましい食事が提供できるよう努めた。

 具体的に、大会期間中の食事の栄養バランスは次のように設定してきたという。

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