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長時間の外出は尿もれが不安! 高齢者の4人に1人が週5日閉じこもり

外出回数の減少は認知機能低下のリスクに

 鈴木英子=ニューズフロント

 ユニ・チャームは、高齢化の進行に伴う「閉じこもり」や「認知症」といった社会問題に対して「尿もれ」が与える影響についてインターネット調査を実施(調査期間:2016年5月20日~30日)、その結果を発表した。それによると、尿もれは気持ちの落ち込みを引き起こすだけでなく、外出を避けるなど日常生活にも悪影響をもたらす可能性があることが分かった。

尿もれの頻度と落ち込み具合には相関がある

 30~79歳の尿もれ経験者500人に、尿もれによって気が落ち込むことがあるか尋ねたところ、半数(49.8%)が「ある」(「とてもある」「ある」「少しある」の合計)と答えた(図1)。

図1◎ 尿もれによって気が落ち込むことがあるか
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 尿もれの頻度と気落ちの関係について詳しく見ると、尿もれ頻度が「週2~3回未満」の人では気落ちがあると答えた割合は40.7%だったのに対し、頻度が「ほとんど毎日」の人ではその割合は67.2%と、26.5ポイントも高くなる(図2)。

図2◎ 尿もれ頻度と気落ちの相関性
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尿もれが最も不安になるのは長時間外出のとき

 回答者の半数(49.5%)が「尿もれが日常生活へ影響していることがある」と感じており(図3)、尿もれを不安だと感じるシーンとして2人に1人(50.4%)が「長時間の外出をする時」を挙げた。年代別で見ると、特に60代(60.2%)と70代(64.6%)は長時間外出時の不安が大きい(図4)。

図3◎ 尿もれが日常生活へ影響していると感じることがあるか
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図4◎ 長時間の外出時に尿もれを不安だと感じる割合
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 また、60代と70代は乗り物に乗る時に不安を感じる割合も高い傾向が見られ、4人に1人(26%)は1日中家にいる日が「週5日以上」あると答えた(図5)。

図5◎ 1日中家にいる日はどのくらいあるか(60代・70代)
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 外出しないことは運動頻度と運動量の低下につながり、心身の健康に様々な弊害を生み出すことが懸念される。東京都健康長寿医療センター研究所の藤原佳典先生によると、外出することに何らかの不安があるなどの理由で外出を避ける閉じこもり(週1回程度以下の外出)は認知機能低下のリスクにつながることが明らかになっている。認知症予防のために、積極的に外出してよく歩くことが重要だと、藤原先生はアドバイスしている。

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