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夏バテはこのフルーツで乗り切る!

新しい研究報告が続々!スーパーフルーツ「キウイ」の健康効果

 大塚千春=フリーライター

食物繊維が豊富で、血糖の急上昇を抑える効果も!

 一方、果物は一般に糖分が多い食べ物であるというイメージがある中、キウイには血糖上昇を抑制する効果もあるという。

 食後の血糖値の上昇度を示すGI(グリセミック・インデックス)はキウイは47でもともとGI55以下の低GI食品に含まれる。だが、「実際には、GI値で見る以上にキウイの血糖への影響は少ない」と西山教授は指摘する。「GIは食品に含まれる炭水化物50g当たりの血糖値の上昇の度合を示した数値であり、例えばキウイだと4~5個食べないと炭水化物50gにはならない。1食分当たりの血糖への影響(GGE)に置き換えると、キウイは食品の中でもかなり低いほうだといえる」のだという。

 ある実験では、小麦のビスケット(炭水化物40g相当)を食べた場合と、ビスケットの炭水化物量の一部をキウイ(グリーン、またはサンゴールド)に置き換えた場合で、血糖値の上昇を測定。すると、ビスケットだけを食べた場合、血糖値は急激に上がったが、一部をキウイで置き換えた場合は上昇はゆるやかだったそうだ。

 「この理由として、キウイは食物繊維が豊富であることが挙げられる。近年、急激な血糖値の上昇を抑えるために野菜を先に食べましょうとよく言うが、それと同じ。キウイの食物繊維は胃の中で4~4.5倍に膨張し、1、2個食べただけでも胃や小腸の空間を満たす。そして、粘性を増した繊維が、消化管内容物の拡散を抑えるため消化速度が低下し、グルコース(ブドウ糖)の吸収速度も落ちる」と西山教授は説明。こうしたことから、キウイは「血糖値が気になる人にも薦めやすい果物」(同)だという。

免疫力アップにも効果?

 そのほかにも、ビタミンCが豊富なゴールドキウイを1日2個6週間食べた実験(18~35歳の非喫煙男性)で、被験者の精神状態がプラスに改善されるという実験結果も。「これは、ノルアドレナリンやセロトニンといった脳内神経伝達物質を体内で合成する際、直接および間接的にビタミンCが関わっているためと考えられる」(西山教授)。

 また、ビタミンCが特に多く含まれるサンゴールドを1日2個4週間食べることで、免疫を司る好中球の中のビタミンCも有為に増加し、好中球の活性も上昇したという(18~35歳の非喫煙男性の実験)。「最新のデータなのでまだこれがビタミンCを多く摂取したからだけなのか、ゴールドキウイの特性が関与しているのかは分からないが、これにより免疫機能が増強している可能性があると考えられる」(同)。

 皮をむく必要がある果物とは異なり、キウイは半分に切ればスプーンで手軽にすくって食べられるのも魅力。ただし、食物繊維を多く含むということは、過剰に摂取すればお腹がゆるくなる場合があるので注意が必要だ。ビタミンCも、「血漿中のビタミンC濃度は、ゴールドを1日2個(ビタミンC含有量は約210mg)食べると飽和状態になるという実験結果がある」(西山教授)とのことなので、摂取目安としたい。

西山一朗(にしやま・いちろう)教授
駒沢女子大学人間健康学部学部長
西山一朗(にしやま・いちろう)教授 駒沢女子大学人間健康学部学部長。キウイフルーツ研究の第一人者。現在は、キウイ、サルナシ、シマサルナシなどマタタビ属果実に含まれるアクチニジン、ビタミンC(アスコルビン酸)、クロロフィルやカロテン、ルテインなどの色素を研究、主にそれらの品種間差異を調査。

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