意外に知らない!オリーブオイルに関する8つの誤解
オリーブオイルの健康的な選び方、使い方
神谷真規子=フリーライター
誤解2 「プレミアム・エキストラバージン・オリーブオイル」は最高品質のエキストラバージン・オリーブオイルである
誤解率87.3%
エキストラバージン・オリーブオイルの中に、商品名で「プレミアム」などの言葉が入っているものがある。「プレミアム」とあると「エキストラバージン・オリーブオイルの中でも最高レベルのもの」などと思いがちだが、「プレミアム」はIOC規格には存在しない言葉であり、メーカーが独自に品質を表すためにネーミングしたものである。
では、日本で良質な「エキストラバージン・オリーブオイル」を購入するには、どのような点に気をつければいいのだろうか?
「Believe in Olive Oil」キャンペーンにも携わる、オリーブオイルソムリエの根本千代子さんによると、「あくまでも目安として、遮光瓶に入っているかどうか」。また「手摘みと記載があるものは丁寧に作られているイメージがある。DOP(保護指定原産地表示)やIGP(保護指定地域表示)の認証対象品(ともにEUの認証制度で、その商品がある地域の特産品であることを認証するもの)も品質の目安になる」とのこと。
さらに、オリーブの実は木から離れると、脂肪酸が離れていく。そのため、摘んでから○時間以内に搾油と時間を記載している商品もある。時間が短い方が酸度が低くなる。
イタリアやスペイン、フランスなどIOC加盟国からの輸入品であれば、IOC規格に沿った表示がされているはず。また価格帯もある程度選ぶ基準になるため、あまりに安価なものには注意したい。
誤解3 オリーブオイルの色と品質は関係がある
誤解率70.5%
ズバリ「関係はない!」が正解。オリーブオイルのテイスティングには色から受ける先入観を避けるため、青色のグラスを採用している。色の違いは、オリーブの実の品種や収穫時期等の違いによるもの。グリーンが濃いオイルは若い実から絞ったもので、緑の色はクロロフィル(葉緑素)による。
色と品質には相関性がないが、生産者によっては綺麗なグリーンを目指して製造しているところもある。色を見せるためクリアな瓶に詰め、それをさらに遮光箱に入れて出荷するなど工夫しているメーカーもあるとか。