胃が大きくなったと思ったら、プチ断食でカラダをリセット
リバウンドしないプチ断食!成功のコツ
源川暢子=フリーライター

俳優の榎木孝明さんが1カ月間の「不食」を実践して話題を呼んだことで、改めて注目を集めている断食やファスティング。榎木さんの場合はダイエット目的ではなかったようだが、体重が落ちたと聞いて、「てっとり早くやせるには、食べないのが一番かもしれない」「自分もやってみたい!」と断食ダイエットに興味を持った人も多いのでは?
その一方で、いわゆる“食べない系”ダイエットの断食は、短期間での体重減少効果は出るもののリバウンドも多く、根本的なダイエット効果はないとも言われている(「榎木孝明の不食で注目の「断食」、ダイエットへの効果はナシ?」を参照)。
では、断食は本当にダイエットにはNGなのだろうか。榎木さんが行ったような1カ月にも及ぶ断食は無理としても、一般の人でも無理なく挑戦できて、しかもリバウンドなしで効果的な断食法はないのか……。というわけで、アンチエイジングとしての「プチ断食」を推奨している、横浜クリニックの院長、青木晃先生にお話をうかがった。
「断食はダイエットに効果がない」は本当か?
「断食は、『ダイエット』と、カラダの『浄化・リセット』」という大きく分けて2つの目的で行われます」。青木先生はまずそう前置きした上で、前者、すなわちダイエット目的で“何も食べない系”断食を行うと、多くの場合、体脂肪だけでなく、体の水分や筋肉が減少。基礎代謝の低下を招き、一時的な体重減少にはなってもリバウンドしてしまうことが多いと話す。また、脂肪が燃えてなくなるためにはビタミン、ミネラル、タンパク質といった栄養素が必要不可欠であり、食べない系断食は効率良く脂肪が燃えないという意味でもダイエット効果は期待できないという。
青木先生が推奨するのは、後者のカラダの「浄化・リセット」、つまり「アンチエイジングのための断食」だ。
- 次ページ
- アンチエイジングのためのダイエットとは