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健康に対する会社の取り組み、社員は実感薄い?

健康づくりに関する研修などの実施は3割、参加した人は2割未満

 鈴木英子=ニューズフロント

 第一生命保険の第一生命経済研究所は、企業の健康づくりへの取り組みに対する従業員の意識調査(調査時期:2016年3月末)の結果を発表した。それによると、自分の会社が社員の健康に配慮していることを社員自身はあまり実感しておらず、勤務先でどのような取り組みがされているか十分な情報を持っていない人が多い。

自分が勤める会社は従業員の健康に配慮しているか

 調査は、従業員数300人以上の民間企業に勤務する20〜59歳の男女正社員1000人にアンケートを実施した。自分の勤める会社が従業員の健康に配慮していると「思う」と答えた人は28.2%で、「思わない」と答えた25.7%とほぼ同等だった。また、「どちらともいえない」との回答が46.1%を占めた。

 最近1年間に、健康づくり(運動・食生活・睡眠・喫煙など生活習慣の改善や病気の予防など)に関する情報を会社で見たことがあるか尋ねると、「会社に貼られていたポスター等で見た」(27.0%)、「会社で配布・回覧された冊子・社内報・チラシ等で見た」(22.4%)といった意見が2割以上あった一方、過半数(54.0%)が「見たことはない」と答えた(図1)。

図1◎ 勤務先における健康づくりに関する情報との接触
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 最近1年間に、健康づくりに関する従業員向けの研修、セミナー、イベントなどが勤務先で実施されたか聞くと、「実施された」と認識している人は34.0%にとどまり、参加した人は全体の19.2%だった。

勤務先から提供される制度を利用したことがあるか

 勤務先で「自分の体の状態や食事・運動に関するデータを記録・管理するツールの提供」「健康づくりに取り組むとポイントが貯まって特典を得られる制度」「健康づくりに関するアドバイス・支援を行う従業員向けプログラム」が実施されているか尋ねると、実施を認識している割合はいずれも4割未満にとどまり、利用経験者は1割を下回った(図2)。

図2◎ 健康づくりに関する従業員向けプログラムや制度等の実施・利用状況
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 健康づくりに関する各種取り組みを利用したことがある人(健康づくり関連の情報を見た人や窓口に相談した人を含む)に、自分の健康に気をつけるきっかけになったか、健康づくりに役立ったか質問したところ、「きっかけになった」「役立った」と答えた割合が最も高かったのは「体の状態や食事・運動に関するデータを記録・管理するツールの提供」だった(図3)。

図3◎ 健康に気をつけるきっかけになった取り組み・健康づくりに役立った取り組み
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