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子供の熱中症予防 運動15分ごとに電解質含む水分を

熱中症予防のポイント

 塚越小枝子=ライター

「熱中症かも?」と思ったときは

 尿量の調節や発汗などの体の機能は、子供の年齢によっても違ってくるが、少なくとも年齢にかかわらず「子供の体は大人の小型版ではなく、機能は成人ほど発達していない」ということは肝に銘じておくほうがよさそうだ。さらに、子供は自分で異常を気づきにくく、なかなか訴えにくいという点にも注意が必要だ。

 「遊びや運動に夢中になると、自分から水分をとるという行動も取れません。周囲の大人が配慮して、こまめに休憩や水分補給を促すことが大切です」(十河さん)

 脱水状態を見極めるには、以下のようなサインに気をつけよう。

【脱水症のサイン】

  • 尿量が減って、尿の色が濃くなる
  • 大量に汗をかく
  • 顔色が悪い
  • 体が熱い

 「熱中症かも?」と思ったときは、速やかに以下のような対応が求められる。

【「熱中症かも?」と思ったら】

(1)涼しく風通しのよい環境へ避難する
(2)安静にして体を冷やす
(衣服を緩め、冷たいタオルやペットボトルなどを首やそけい部(足の付け根)に当てる。また、体全体に霧吹きをしてからあおぐと気化熱で早く冷やすことができる)
(3)水分・塩分・糖分を補給する
(熱中症になってしまったら経口補水液がベスト)

 熱中症は重症度によってI~III度に分類される(表)。II度以上になると症状が重篤になるため、できるだけI度の段階で気づき、対処したい。

日本救急医学会熱中症分類2015を基に編集部が作成
[画像のクリックで拡大表示]

 日本救急医学会のデータ(*2)によると、重症度IIIの熱中症で救急医療機関に搬送されるのは60歳以上が半数以上を占めるが、I度での搬送例は10~19歳が圧倒的に多く、その大半はスポーツをしているときだ。実際には、搬送まで至らずに済んでいる軽症例も多くあると考えられる。軽度の熱中症であっても、少し休んで体調が回復したからといって、その日のうちに運動に復帰するとあとで重症化する危険性もあるため、「重症度にかかわらず、熱中症にかかったら運動は中止すべき」と覚えておきたい。

 「この年代はクラブ活動などの運動中に救急搬送されるケースが多いようです。いまだにスポーツドリンクを持ってきてはいけないと指導している学校もあるようですし、周囲との関係や規則を優先しなければならないこともあって、なかなか自分から運動中に自分で休憩を取りづらく、無理をしてしまうこともあります。いつでも適切な水分・電解質補給ができ、熱中症を防げる環境を大人が整えてあげてほしいと思います」(十河さん)

 では、具体的にどのような水分・電解質をどのくらい、補給すればよいのだろうか。

*2 Heatstroke STUDY2012最終報告
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