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子供の熱中症予防 運動15分ごとに電解質含む水分を

熱中症予防のポイント

 塚越小枝子=ライター

気温が上がってきたこの時期、体がまだ暑さに慣れていないこともあり、熱中症のリスクが高まる。熱中症といえば高齢者は要注意といわれるが、実は子供もリスクが高く、その背景には子供特有の理由がある。済生会横浜市東部病院小児肝臓消化器科副部長の十河(そごう)剛さんに、子供の熱中症予防と水分補給のポイントについて聞いた。

写真はイメージ=(c)TEPPEI OGAWA-123RF

子供は大人より脱水症のリスクが高い

 熱中症とは熱によって生じるさまざまな体の不調の総称だが、その始まりは脱水症だ。高温の環境下で体温が上がり、その体温を下げるために汗をかくが、汗と一緒にナトリウムやカリウムなどの電解質も失われ、脱水症になる。さらに体液が失われ続けると、体は発汗にもストップをかける。すると体内の熱によって臓器にダメージが及び、めまいや頭痛、ひどくなると意識障害などが起こる。従って、熱中症予防の基本は、十分な水分と電解質をこまめに補給して脱水症を防ぐことだ。

 子供の肌はみずみずしいことからも分かるように、子供は体重に占める水分の割合が高い。大人が約60%なのに対して、生まれたばかりの赤ちゃんは80~90%、年齢を重ねるごとに減ってくるが乳幼児は70~80%あるといわれる。一方で、子供は失われる水分も多く、入れ替わりのスピードが速いため、適切に水分を補わないと脱水症になりやすいという。

 「通常、大人は汗などで体の外に出ていく水分量が多くなると、その分、尿量を減らして体内の体液の濃度を整えようとします。しかし、特に小さい子供はその機能が未熟なので、水分の摂取量が少ないと、出ていく量のほうが多くなって脱水に陥りやすいのです」(十河さん)

子供は熱による影響も受けやすい

 また、子供は大人より身長が低く、地面からの照り返しによる熱も受けやすい上、体重に対する体表面積(皮膚の全表面積)も大きいため、体重に比べて熱を受ける部分が広いという特徴がある。子供の体はすぐに熱くなりやすいのだ。その上、熱を外に逃がす体の調節機能も未熟だという。

 「子供は汗っかきというイメージがあるかもしれませんが、実際は逆です。汗をかいて気化熱で体内の熱を発散するという体温調節機能が未発達のため、うまく汗をかけず、体内に熱をためやすいのです」(十河さん)

 子供と成人の体温調節機能を比較したある研究によると、

 「子供は暑さに慣れるまでに大人よりも時間がかかる」

 「発汗が始まる温度が大人に比べて高い」

 「発汗速度が遅い」

 「脱水によって体温調節機能が障害を受けやすい」

 と報告されている(*1)。大人なら汗をかく温度になっても子供はうまく汗がかけず、熱による影響も受けやすいということになる。

*1 Squire DL.Pediatr Clin North Am. 1990;37:1085-1109.

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