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「新型コロナの第2波は来ているのか?」「再感染はあるの?」

川崎市健康安全研究所所長・岡部信彦氏 講演会報告

 梅方久仁子=ライター

 新型コロナウイルスに感染して抗体を獲得した人のその後を調べると、抗体価が減ってきているという報告もヨーロッパから出始めている。確かに急性期を過ぎれば抗体価は下がってくる可能性はあるが、ゼロになるかどうかは分からない。減ったとしても一定量を保っていれば、感染を防げる可能性がある。また、そもそもその抗体を、どのような方法で調べたのかによっても解釈が変わってくる。抗体価のレベルだけでなく、感染防御に関係するリンパ球の機能などを含めた、このウイルスに対する免疫全体のメカニズムを解明していくことが重要だ。

 蚊が媒介するデング熱では、抗体がある場合に再感染すると免疫反応が強く出てしまい、かえって症状を悪化させる抗体依存性感染増強(ADE)を引き起こすことが知られている。新型コロナウイルスで同じような現象が起こる可能性も、まったくないとはいえない。抗体価の推移については、さらに研究を続けていく必要がある。いずれにしても、このウイルスは人に感染するようになってからたった半年余りしか歴史がないウイルスなので、すべてを分かろうとするのは無理だ。研究はものすごいスピードで進んでいる。仮説の段階であまり右往左往しないほうがよいだろう。

一律に距離をとるのではなく、リスクの状況に応じて考えよう

 今後、新型コロナウイルスの再拡大を食い止めるためには、引き続き3密を避けることが必要だ。ただ、長い目で見ると、人間は互いに身近に接してコミュニケーションをとりながら生きていくのが自然な姿だ。人との距離をとるのは、心身の健康に良いことばかりではない。介護や医療の現場など、身体的な距離を十分にとれない場面もあるだろう。感染リスクの低い小児の教育現場をどう運営していくか、という問題もある。一律の対策を決めてしまうのは、よくない。リスクの状況に応じて、感染対策の方法を柔軟に考えていく必要があると考えている。


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