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「新型コロナの第2波は来ているのか?」「再感染はあるの?」

川崎市健康安全研究所所長・岡部信彦氏 講演会報告

 梅方久仁子=ライター

2020年7月14日夜に、「新型コロナウイルス第2波、第3波にどう備える」と題したオンライン講演会が、日本医学ジャーナリスト協会主催で開催された。講師は、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会のメンバーであり、日本の感染症対策の最前線に立ち続ける川崎市健康安全研究所所長の岡部信彦さんだ。今回は、多岐にわたった講演内容の中から、日本の現在の感染状況や、明らかになってきた新型コロナの特徴などの話題をピックアップし、再構成してお届けしよう(講演内容は7月14日時点の情報に基づきます)。

第2波は来ているのか? 感染はこのまま拡大していくのか?

 日本では新型コロナウイルス感染症の急激な拡大がいったん抑えられ、5月25日に緊急事態宣言が解除された。しかし、「今後第2波、第3波が来る」、「いやもう第2波は来ている」といった主張もある。

 これまでにわれわれが経験した、新型インフルエンザなどのパンデミック(世界的大流行)では、感染状況にはいくつかの波があった。ただ、そのパターンはさまざまで、どれが第1波、第2波、第3波なのかは、すべてが終わった後に全体を見て初めて分かることだ。新型コロナの流行は現在進行形なので、現時点で見られている感染者の増加が第2波なのかどうかは、まだ分からない。問題は、感染をこのまま再拡大させてはいけないということだ。

図1 国内の新型コロナウイルス新規陽性者数の推移
6月末から感染者数の再増加がみられる。7月16日現在、陽性者数は累計2万2886人。

 ただ、緊急事態宣言が出る直前の時期(3月末~4月初旬)と現在では、感染者の数字としてはほぼ同じでも、検査体制、診断法、医療機関の備え、治療の選択肢、重症者の割合、人々の認識など、さまざまなことが違ってきている。どの程度危険な状態かは、単に感染者の数字を見るだけではなく、総合的に判断する必要がある。

 例えば、重症患者用の人工呼吸器の使用数は4月21日、さらに重篤な患者用のECMO(エクモ;体外式膜型人工肺)の使用数は4月25日をピークに減少し(図2)、既に回復した患者さんが多い。今のところ、重症患者のための病棟には空きがある。

図2 新型コロナウイルス感染症患者に対するECMOの使用状況
(出典:日本COVID-19対策ECMO net)
[画像のクリックで拡大表示]

 ただ、軽症者が増えているので、入院したりホテルで療養したりする人は再び増えている。このまま感染者が増えていくと、やがて確実に重症者も増えてしまうだろう。病院がパンクすると、新型コロナ患者の対応だけでなく、それ以外の病気やケガの人も十分に診療できなくなる。そうした二次的な影響も含めて医療崩壊が発生しないよう、医療体制を平常の状態に保つことは重要だ。

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