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熱中症対策、実践できている人はわずか1割

知識と実践の隔たり大きいのは「水分と塩分の同時補給」

 鈴木 英子=ニューズフロント

 味の素がまとめた「夏場の水分補給」に関する調査結果(調査期間:2015年5月26日、27日)によると、半数近い人が「水分と同時に塩分も補給する」ことが大事だと認識しながらも、1割程度の人しか実践していないという。

夏の不調で「めまい・立ちくらみ」「倦怠感」が多い理由

 30代~50代の男女300人を対象にアンケートを実施したところ、3人に2人は夏場に何らかの体調不良を感じたことがあり、中でも「めまい・立ちくらみ」(40.0%)、「倦怠感」(36.3%)、「食欲不振」(33.3%)が多い(図1)。

図1◎ 夏に感じたことがある体調不良の割合(%)
夏に感じたことがある体調不良
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 それぞれ不調を感じたときの対処法は、「涼む」「安静にする」「特に何もしない」が共通して多く、「水分補給」はそれぞれの不調によりばらつきはあるが1割程度にとどまった。「めまい・立ちくらみ」「倦怠感」「こむらがえり」は体内の水分不足が進んだ状態に現れる不調でもあるため、適切な水分・塩分補給を行えていない可能性があることを、同調査は指摘している。

 夏場の水分補給で適切だと思う方法を聞くと、「こまめに」(87.0%)、「朝起きたら」(64.0%)、「夜寝る前に」(59.3%)と、いずれも推奨されている方法が上位に選ばれた。しかし、水分補給が遅れがちになる「喉が渇いたら」(47.0%)も半数近くが適切だと思っていることが分かった(図2)。

図2◎ 適切だと思う水分補給方法と実践している水分補給方法(%)
適切だと思う水分補給方法と実践している水分補給方法(%)
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知識と実践に大差があるのは「水分と塩分の同時補給」

 実践している水分補給方法についても聞いたところ、「こまめに」(65.0%)、「朝起きたら」(47.0)、「夜寝る前に」(41.7%)、「喉が渇いたら」(45.3%)と、同様の傾向が見られた。

 一方、適切だと思う割合と実践率の差が特に大きい方法は「水分と一緒に塩分も補給する」(適切だと思う45.0%・実行している13.3%)、「スポーツドリンクを飲む」(適切だと思う45.7%・実行している24.3%)で、それぞれ31.7ポイント、21.4ポイントの開きが見られた。

 夏場の水分補給でどんなものを飲んでいるか聞いてみたところ、緑茶・紅茶・コーヒーなどの「カフェイン入りのお茶」(50.3%)が最も多く、麦茶などの「ノンカフェインのお茶」(46.0%)、 「炭酸水・ミネラルウォーター」(45.7%)、「スポーツ飲料」(45.3%)の順となった(図3)。

図3◎ 夏の水分補給に飲んでいる飲料(%)
夏の水分補給に飲んでいる飲料(%)
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 食塩(ナトリウム)と砂糖(ブドウ糖)を水に溶かした「経口補水液」については、認知度は7割にのぼるものの、実際に飲んでいる人はわずか4.7%だった。