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オンライン診療の時代がやってきた

第1回 オンライン診療って、どんなもの?

 梅方久仁子=ライター

画面越しでも、しっかり話せる?

オンライン診療は、具体的にはどのように使うのですか。

武藤 オンライン診療用にさまざまなシステムがありますが、ここでは私が開発に関わるYaDoc(ヤードック)について紹介しましょう。

 医師はパソコンからウェブで、患者はスマートフォンやタブレットにアプリをダウンロードして操作します。

 主な機能には、オンライン問診、モニタリング、オンライン診察があります。

 オンライン問診は、あらかじめ用意された疾患別の質問項目を画面の説明に従って患者さんに入力してもらいます。病院に行くと、初診のときに紙にいろいろ書かされますよね。あれと似たようなものですが、疾患別に必要な項目が設定されていて、入力しやすくなっています。

 モニタリングは、家庭で血圧や体重を測ってデータを入力してもらう機能です。対応機器を使っていただければ、Bluetooth(*1)で取り込むこともできます。

 オンライン診察は、一種のテレビ電話機能です。診察時間を予約すると医師から電話がかかってくるので、顔を見ながら会話ができます。

「YaDoc」によるオンライン診療のイメージ
(オンライン診療システム「YaDoc」の資料より)
[画像のクリックで拡大表示]

病院までの移動時間や待ち時間を節約できそうですね。

武藤 はい。私たちが福岡市で行った実証事業では、介護が必要なお年寄りを家族が病院に連れて行く負担を減らせるということで、喜んでいただいけた様子も見られました。

 もっともそれだけではなく、ICT(*2)ならではのメリットもあります。問診は必要な項目を埋めていく形ですから、医師がうっかり質問し忘れることがなくなります。モニタリングは過去の体重や血圧がグラフ化して表示されるので、経過がひと目でわかります。医師にとって、経過がわかることは大きなメリットです。

 実証事業では、「オンライン診療でも、しっかり診てもらえていると感じた」という感想もよく聞きました。医療機関では、医師は電子カルテの画面を見ながら話さなければならないこともあるかと思います。オンライン診察では、離れているからこそ画面越しに、きちんと相手の顔を見ながら話すことになるようです。

画面越しでは話しにくそうなのに、それでもしっかり話せるというのは面白いですね。ただ、高齢者などIT機器が苦手な人も多いと思いますが、どうでしょう。

武藤 確かに、IT機器が苦手な人には、オンライン診療は難しいと感じることもあるかと思います。全員がオンライン診療をやる必要はありませんから、選択肢が増えたと考えればいいでしょう。それに、今後、ますます使いやすい機器が出てくると思います。テレビ感覚で使えるようになれば、高齢者でも抵抗なく使えるのではないでしょうか。

*1 Bluetooth(ブルートゥース)は、デジタル機器用の近距離無線通信規格の1つ。身近な例では、ワイヤレスのイヤホンや、パソコン用ではワイヤレスのマウスなどの技術として使われている。

*2 ICT(Information and Communication Technology)は「情報通信技術」のこと。

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