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女性が運動で健康になることを阻む「6つの誤解」

筋トレで脚が太くなる、二の腕を部分やせ、ヨガだけで健康に… これは本当?

 松尾直俊=フィットネスライター

2019年5月19日、働く女性を応援するイベント「WOMAN EXPO TOKYO 2019」が東京・六本木で開催されました(主催 日本経済新聞社、日経BP)。その講演の中から、フィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一さんによる「『運動しなきゃ』と思ってる女性がまずやるべきこととは?」をお届けします。

「脚が太くなる」から運動をためらう女性

WOMAN EXPO TOKYO 2019で講演する中野ジェームズ修一さん(撮影:稲垣純也、以下同)。
WOMAN EXPO TOKYO 2019で講演する中野ジェームズ修一さん(撮影:稲垣純也、以下同)。

 中野ジェームズ修一さんは、日本を代表するフィジカルトレーナーの一人だ。テニスプレーヤーの伊達公子さん、青山学院大学駅伝チームなどのアスリートだけでなく、一般の人に生活習慣病やロコモティブシンドローム(運動器症候群)対策などの指導も行っている。最新刊は、女性の不調に効く運動法をまとめた『女性が医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』だ。

 「フィジカルトレーナーとしては、みなさんに運動して健康になってもらいたいのですが、体を動かすのが好きではないという人も多いですよね。駅では、エレベーターやエスカレーターに並んでいる人をよく見かけます。階段を使うこともできるのに、列を作って待っているんですよ。日本人は運動が好きじゃないのかな、と感じてしまいます」と中野さんは話す。

 体を動かす習慣のない人はどれくらいいるのだろうか。WHO(世界保健機関)の調査によると、2016年現在、日本では成人男性の33.8%、女性は37%が運動不足と報告されている(調査対象168カ国の平均では、男性は23.4%、女性は31.7%が運動不足)。そしてWHOでは、運動不足によって、糖尿病や心血管疾患、がんや認知症などにかかるリスクが高くなると警告している。

 「どうすれば女性のみなさんに運動をしてもらえるのか、考えてみました。長い間、フィジカルトレーナーの仕事をしていて、女性から運動についてたくさんの質問を受けています。あるいは、本もたくさん書かせていただいて、その読者アンケートなどでも、質問が寄せられています。その中に、ヒントがあったんです」(中野さん)

 中野さんによると、多くの女性が運動に関して同じような「誤解」を抱いており、それが寄せられる質問にも反映されているという。ここでは、女性にありがちな運動に関する「6つの誤解」を紹介していこう。それぞれの誤解に対する中野さんの回答を見ていくと、運動を楽しく効果的に行うヒントがあるはずだ。

誤解 1 筋トレをすると脚が太くなりませんか?

 「女性から『筋トレをすると脚が太くなりませんか?』と質問されることがよくあります。結論から言うと、一般の人が筋トレで脚が太くなることはあり得ません。もし、これで筋トレをためらっているのなら、今すぐ安心して筋トレを始めてください」(中野さん)

 中野さんによると、女性は男性ホルモンが少ないので、筋トレによって筋肉を肥大させることが、かなり難しいのだという。男性ホルモンは、筋肉の“設計図”のような役割があり、男性ホルモンが少ない女性が筋肉を太くさせるには、負荷が非常に高いトレーニングが必要になる。

 「女性のボディビルダーは、非常に負荷の高いトレーニングを行っていますが、それでも男性のボディビルダーと同じサイズの筋肉になることはありません。また、女性の競輪選手やスキー、スケートの選手の太ももは確かに太いですが、その筋肉は過酷なトレーニングを繰り返して作り上げているものです」と中野さん。

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