脳活性化で体機能向上 アスリートも励む赤ちゃん返り
脳のコンディショニング術(2)
村山真由美=ライター
●エクササイズ
【 寝返り(左右各5回)】
まず、誰かが部屋の奥で手をたたいているとイメージする。あお向けに寝た状態から首を起こし、音が鳴っている側とは反対の耳で音を聞こうとしながら、視線を音のする方向に動かしつつ、手を使わずにゆっくりと体を回転させる。戻るときは股関節を曲げてひざの引き上げを使う。赤ちゃんが「どこかで何かの音がする→見たい」と体を動かすように、聴覚と視覚を使って動くのがポイント。
【 ムカデ運動(左右各5回)】
両手脚を上下に伸ばした状態でうつ伏せになり、片側の手と脚を引き寄せて、手脚を引き寄せた側に顔を向ける。その状態から顔を上げて反対側に顔を向ける。反対側を向くと同時に、曲げていた方の手脚を伸ばし、反対側の手と脚を引き寄せる。顔を動かす時、目から先にその方向に動かすのがポイント。これは四つばいの前段階の動き。
【 四つばい(前後・左右各5回)】
床に手とひざをつき、ひざは肩幅に開く。肩と股関節の力を抜いて背中を丸めないようにする。この状態から、上下、左右に頭を動かす。顔を動かすとき、目から先にその方向に動かすのがポイント。

頭が下がっていたり、肩に力が入っていると首を上げることができない。
上記のエクササイズで上手に立ち上がるための準備が整ったら、正しい姿勢を保持できるようにするためのエクササイズを行おう。それについては次回記事で紹介する。
(写真・動画 鈴木愛子)
【脳のコンディショニング術】
第4回 脳の処理能力高めるエクササイズ キレのあるしなやかな動きが実現第3回 脳のコンディション狂わす歪んだ姿勢 簡単エクササイズで矯正
第2回 脳活性化で体機能向上 アスリートも励む赤ちゃん返り
第1回 加齢で感じる体の衰え 脳のコンディション・チェックで取り戻す
マークスライフサポート代表取締役、日本オリンピック委員会強化スタッフ
