市販薬・サプリメントはあくまで補助的な位置付け
世界保健機関(WHO)は「セルフメディケーション」(自己治療)を「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と定義しているが、普段「健康ではない」もしくは「あまり健康ではない」と感じる回答者(23.1%)にセルフメディケーションを行うことがあるか尋ねると、約6割(59.5%)が「ある」と答えた(図2)。
また、セルフメディケーションの一環として、薬の印象について聞くと、処方薬は「効果が高い」(43.1%)、「安全性が高い」(42.9%)、「信頼できる」(34.9%)が上位に挙げられた。一方、市販薬は「なるべく使いたくない」(43.6%)との意見が最も多かった。「価格が高い」(39.4%)、「補助的なもの」(40.5%)といった印象が強いためと見られる。
また、漢方薬は「価格が高い」(35.4%)と認識されているものの、「安全性が高い」(37.5%)、「自然」(27.9%)という印象を持たれている。サプリメントは「価格が高い」(41.6%)、「補助的なもの」(45.0%)など、市販薬に近いイメージを抱く人が多く、4割以上が「効果があるのかわからない」(40.3%)、「なるべく使いたくない」(41.3%)と消極的だった(図3)。
