怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニング「アンガーマネジメント」の普及に取り組む日本アンガーマネジメント協会は、「怒り」に関する調査結果を発表した。それによると、多いときで1人1日に平均4回イライラを感じており、中でも渋滞など自分では解決できない状況に向けてイライラする傾向が高い。
20歳~59歳の男女449人に、1日に多いときで何回イライラを自覚するか尋ねたところ、「3回」(80人)との回答が最も多く、「5回」(77人)、「2回」(71人)、「10回」(59人)と続いた。2回以上が全体の約8割を占め、朝起きてから寝るまでを7時~23時の16時間とした場合、6割以上の人が4時間に1回イライラしている(図1)。
イライラの原因トップ3は「交通渋滞」「行列」「歩きタバコ」
どんなことにイライラするか聞いてみると、1位は「道路渋滞」(163人)、2位は「順番待ちの行列」(147人)、3位は「歩きタバコ」(143人)となった。「公共交通機関の遅延」(116人)、「酔っ払い」(83人)、「満員電車」(66人)なども上位に挙げられ、公共の場でイライラしている人が多いことを示している(表1)。
イライラをお金で解消するにはいくら必要かとの質問に対しては、51%が「0円」と答え、過半数の人が怒りはお金では解決できないと感じている(図2)。
具体的な金額を回答した人のうち、最高額は「1億円」(1人)だった。最も多かった回答は「1000円」(34人)、次いで「1万円」(33人)、「5000円」(25人)、「500円」(21人)と続き、1万円以下の回答が8割以上を占めた。
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