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「グルテンフリー・ダイエット」とは? 減量法でも健康法でもない?

減量法と思っている人も多いが、実は…

 渡辺満樹子=ライター

 テニスのノバク・ジョコビッチ選手など、海外のアスリートたちが取り入れて話題になり、日本でも耳にするようになった食事法「グルテンフリー」。最近ではグルテンフリー対応の食品やレストランもちらほら見かけるようになったが、そもそもグルテンフリーはどんなもので、どんな人に向くのだろうか? 治療の現場で患者にグルテンフリーを勧めることもあるスクエアクリニック(川崎市)の本間良子院長に聞いた。

グルテンフリーは、小麦製品などグルテンを含む食品を避ける食事法。誰にどんな効果があるの?(c)loganban-123rf

グルテンフリーは減量法や健康法ではない

 グルテンとは小麦やライ麦、大麦などに含まれる、粘り気のもとになるたんぱく質のこと。パンやパスタ、うどんのほか、カレーのルウやホワイトソース、ケーキやクッキーといった洋菓子など、小麦などを使った食品や料理に含まれる。このグルテンに対して過敏に反応する人がいて、グルテンがそうした人たちの慢性的な疲れや不調の原因になっていることが分かってきた。そこで登場した、グルテンを避ける食事法(英語でダイエット)がグルテンフリーだ。

 「グルテンフリー・ダイエット」などと言われるため、やせることを目的とした減量法と誤解している人も多いようだが、そうではない。また、欧米のモデルやセレブなどが不調改善や体形維持などのために取り入れていることなどから健康法の一つと思っている人も多いが、健康な人が実践して何らかの効果があるという科学的根拠はない。

「セリアック病」や「グルテン不耐症」のための食事法

 そもそも欧米でグルテンフリーが広がったのは、グルテンに対する過敏症を介して生じる自己免疫疾患「セリアック病」の治療法として知られたことがきっかけだ。米国ではセリアック病患者は約300万人、133人に1人が患者といわれている(*1)。セリアック病はグルテンをとることで小腸の免疫システムが反応して炎症を起こし、自らの腸壁を破壊して消化・吸収不良を起こす病気で、遺伝的な要因が大きいとされている。

 本間院長によると、グルテンが原因となって引き起こされる症状には、ほかに「グルテン過敏症」「グルテン不耐症」などがある。グルテン過敏症はグルテンに対するアレルギー反応。グルテン不耐症はグルテンを消化する酵素が不足するか、十分に機能していない状態のこと。グルテン過敏症や不耐症の人がグルテンをとると、小腸の粘膜が炎症を起こす(過敏症)、あるいは消化異常で体が必要とする栄養素が十分に吸収されにくくなる(不耐症)ために、様々な不調の原因となるという。

*1 NCDD_04272009_ResearchPlan_DiseasesofStomachSmallIntestine.pdf

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