ジョンソン・エンド・ジョンソンのコンシューマー カンパニーは、5月31日~6月6日の「禁煙週間」にちなんで実施した禁煙に関する意識調査(調査期間:2016年5月13~15日)の結果を発表した。それによると、金銭面だけを理由に禁煙に挑戦しても失敗する傾向が高いことが分かった。
禁煙のきっかけで最も多いのは「たばこの値上げ」
全国の20~60代の男女で禁煙にチャレンジして成功した200人と失敗した200人に、禁煙を試みたきっかけを尋ねたところ、成功者も失敗者も「たばこの値上げ」がトップだった(図1)。
失敗者で「たばこの値上げ」を挙げた割合は48.0%で、成功者の36.0%より12ポイント高く、失敗者の理由2位である「家族や友人の勧め」(25.0%)を2倍近く上回る。これらのことから、禁煙失敗者にとっての禁煙は、金銭的負担がより強く重視されていることが推測される。
たばこのデメリットを聞くと、禁煙成功者の1位は「健康に悪影響を及ぼす」(72.5%)、2位は「金銭的負担が大きい」(70.0%)だった。一方、禁煙失敗者は「金銭的負担が大きい」(69.0%)が「健康に悪影響を及ぼす」(63.5%)を上回った(図2)。
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