日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > からだケア  > トピックス  > 女性更年期を乗り切るコツ、運動やサプリも取り入れて  > 3ページ目
印刷

トピックス

女性更年期を乗り切るコツ、運動やサプリも取り入れて

ストイックに自分を追い込んでしまう人は要注意!

 梅方久仁子=ライター

ストイックに自分を追い込まない

 運動をするのはいいことだが、「がんばらなくちゃ」とストイックにやりすぎるのは禁物だ。調子が良くないときに無理にがんばると、疲労がたまって悪循環に陥ってしまう。また、自分をストイックに追い詰める人は、思うようにできないことが精神的なストレスになり、気分が落ち込んでしまうことがある。

 「ヨガのインストラクターで、強い更年期障害に悩んでいる患者さんがいました。ヨガは体調を整えるのにいいはずですが、講師という責任がある立場で、多くのクラスをこなすのは負担が大きいと考えて、担当するコマ数を減らすようにアドバイスしました」(善方さん)

 昔から運動をしてきた人が閉経前のプレ更年期に差しかかると、走っても以前のようなタイムが出なかったり、思うように体が動かなかったりする。そうなると、「もっとがんばらなくちゃ」と自分を追い込んでしまうことがある。

 「これまで運動に取り組んできた人でも、体力が落ちてくる時期があります。年齢と体力に合わせて、少し到達点を下げていくことも必要です」(善方さん)

更年期には一度、骨量チェックを

更年期には一度、骨密度の測定を。写真はイメージ (c)Raman Venin-123RF
更年期には一度、骨密度の測定を。写真はイメージ (c)Raman Venin-123RF

 女性ホルモンには、骨を壊す破骨細胞を制御する働きがあるので、更年期に女性ホルモンが減ると破骨細胞が暴れだして、骨量がどんどん減っていき、骨粗しょう症になる可能性がある。骨がスカスカでも特に何の症状も出ないため、知らないうちに骨粗しょう症になり、圧迫骨折を起こして初めて骨密度が低いことを知る…という人が少なくない。更年期になったら、一度、骨密度を測定しておくといいだろう。

 骨密度は、超音波を使ってかかとで測定する方法などもあるが、骨粗しょう症の診断には、2種類のX線を用いるDEXA法で、脚のつけ根か腰の骨を測定する。整形外科や人間ドックのオプションなどで測定してもらえる。

 「今、意外に若い人の骨粗しょう症が増えています。若い人で、あまりにもやせすぎていて、食べないし、運動しないという人には若くても骨量が減少している場合が多いんです。ぜひ、ご自分の子どもの骨密度にも注意してあげてください」(善方さん)

 骨量は成長期にぐんぐん増えて、20代頃にピークを迎える。あとは徐々に減っていき、閉経でがくんと減る。もし、20代頃に骨量が少なければ、更年期でがくんと減る前に骨粗しょう症になってしまう可能性もある。

 もし骨密度が低い場合は、ビタミンDやK、カルシウムを積極的にとるなどして、骨粗しょう症を予防するとよいだろう。カルシウムは乳製品、小魚。ビタミンKなら、緑黄色野菜と納豆で。ビタミンDは、日光に1日15分くらい当たって摂取するのが効果的だ。

 更年期に入ったなと思ったら、ストイックになりすぎず、上手に自分の体をいたわろう。つらいと感じたら、婦人科を受診して相談に乗ってもらうことも大切だ。相談するだけで不安がやわらぎ、気持ちが軽くなることもある。そのうえで、無理なくできる運動を上手に生活に取り入れながら、セルフケアをしてみよう。

善方裕美(よしかた ひろみ)さん
よしかた産婦人科副院長
善方裕美(よしかた ひろみ)さん 横浜市立大学附属市民総合医療センター・女性ヘルスケア外来専任医師。日本産科婦人科学会専門医、日本女性医学学会認定女性ヘルスケア専門医。日本骨粗鬆症学会認定医。更年期障害に関しては、カウンセリング、HRT(ホルモン補充療法)、漢方薬、食事、運動、代替医療など多方面のアプローチで治療を行う。著書『最新版 だって更年期なんだもーん 治療編』(主婦の友社)

先頭へ

前へ

3/3 page

日経グッデイ初割春割キャンペーン2022

RELATED ARTICLES関連する記事

からだケアカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 放置すると命を脅かす「高血圧」 140未満でも油断禁物

    収縮期血圧(上の血圧)が基準値の140より低くても130以上であれば「高値血圧」と言い、生活改善が望まれる。そこで本記事では、なぜ血圧を下げる必要があるのかや、手軽で効果的な「血圧リセット術」について紹介する。今年こそ、高血圧を改善しよう。

  • 健康長寿の生命線! 放置は禁物 「腎臓」の異常値

    生命維持に欠かせないさまざまな機能を担っている腎臓は、よほど悪くならない限り悲鳴を上げない「沈黙の臓器」でもある。本記事では、大切な腎機能が失われる前に、異常値にどう対処すればいいか、腎臓を守るためにはどのような生活習慣に気を付けていけばいいかについて解説する。

  • 加齢で進む胃の不調 機能性ディスペプシアと逆流性食道炎の原因と対策

    加齢により胃の機能が衰えると、さまざまな不調が起きる。ピロリ菌の除菌が進んで胃がんや胃潰瘍が減ってきた今、胃の病気の主役は、胃もたれや胃痛の症状を招く「機能性ディスペプシア」と、胸やけやげっぷが起きる「逆流性食道炎」の2つに移行しつつある。なぜ機能性ディスペプシアと逆流性食道炎は起きるのか、どのような治療が必要なのか、セルフケアで改善・予防できるのか。このテーマ別特集では、胃の不調の原因と、それを解消するための対策を一挙紹介していく。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

日経Gooday新型コロナ特設 日経Gooday初割キャンペーン2022

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2022 Nikkei Inc. All rights reserved.