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女性更年期を乗り切るコツ、運動やサプリも取り入れて

ストイックに自分を追い込んでしまう人は要注意!

 梅方久仁子=ライター

 重い更年期障害の治療には、ホルモン補充療法漢方薬などの薬物治療がある。また、めまいなら耳鼻咽喉科、気分の落ち込みなら精神科、手足の痛みなら整形外科など、症状に応じた治療をすればいい。

 「主観的につらいと思ったら、我慢せずに受診してください。『このぐらい我慢すればいい』と、言ってはいけないのが更年期です」と善方さん。

 「以前、私が診た患者さんで、会社に行けなくなって仕事を辞めざるを得なくなるほどつらいのに、治療を受けていない人がいました。たまたま子宮がん検診で来たときに話を聞いて、更年期の症状だったので、ホルモン補充療法を開始したところ、2週間くらいで『ビックリするほど楽になりました』と言っていただけました」(善方さん)。

<更年期障害の主な薬物治療>

ホルモン補充療法:
急激に減った女性ホルモンを補充する方法。ホットフラッシュ、不眠、記憶力低下、関節痛などの更年期症状をやわらげ、骨粗しょう症予防、脂質異常症予防などの効果が期待できる。ただし、不正性器出血、乳房痛などの副作用や、まれではあるが血栓症を起こす可能性があり、専門医の管理の下で服用する必要がある。
漢方薬:
更年期にはとても有用な治療薬。保険適用のエキス剤が多く、副作用が少ないので安心して服用できる。体質に合わせて薬剤選択をするため、効果が出るまでに時間がかかることがある。

自分で体調を整えるにはサプリや運動を

 「病院に行くほどではないけれど、なんとなく体調が悪いので自分でなんとかしたいという人には、エクオールのようなサプリメントをお勧めすることがあります。また、運動不足が更年期症状の原因になることもあり、運動習慣を身につけるだけで治ってしまう方もいます」と善方さんは言う。

<更年期に使われる主なサプリメント>

エクオール:
大豆イソフラボンの腸内細菌による代謝産物で、女性ホルモンと似た働きをする。日本人の50%は、イソフラボンを代謝してエクオールを産出する細菌叢を持っていないといわれる。
プラセンタ:
胎盤抽出物で、アミノ酸、核酸様物質、ビタミン、ミネラルなど、様々な栄養成分が含まれている。サプリメントの原材料には、主に豚や馬の胎盤が使われる。

 「運動については、更年期症状をやわらげるのに、この運動が有効だ、という限定した運動方法のエビデンスはないんです。ただ、運動を取り入れることで、全体的に症状がやわらいでいく人もいます。また、めまいの症状がある人は、耳鼻咽喉科での治療法として頭部を大きく動かすような運動療法が取り入れられています」(善方さん)

 更年期症状は自律神経の乱れからくるものが多いが、少し汗をかくような運動をすると自律神経を整えられると考えられる。

 また、エストロゲンには肝臓でのコレステロール代謝を助ける働きがある。そのためエストロゲンが減ると、LDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)値が高くなり、脂肪がたまって体重が増加しやすくなる。代謝を良くして脂肪を燃やすには、やはり運動が有効だ。

 「運動といっても、そこまで本格的なものでなくても、運動不足の人は、歩くだけでも良くなることがありますよ」(善方さん)

 忙しくて時間がとれない人は、例えば、通勤時にはウォーキングシューズでひと駅やふた駅分を速歩で歩き、職場ではパンプスに履き替えるといった方法でもよい。

 「インターネットの動画サイトにヨガやストレッチなど、家で簡単にやることができる運動方法を解説する動画もありますから、そういうものを利用するのもいいでしょう。私は、毎朝動画を見ながらラジオ体操をやっています。しっかりやると意外にいい運動になりますよ」(善方さん)

 早寝早起きを心がけて睡眠不足にならないようにしたり、栄養が偏らないように食事に気を配ったり、自分をいたわることが大切だ。

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