自覚症状のない小さな炎症「隠れ炎症」について、20~40代の男女600人を対象に実施したインターネット調査(調査期間:2016年2月26日~29日)の結果によると、見た目年齢は若くても体内年齢に自信のない人が多く、特に30代女性は身体に潜む隠れ炎症の影響が見られるという。
調査は、さまざまな生活習慣病や老化に密接に関わることが近年明らかになってきた隠れ炎症の予防やケアを啓発することを目的に発足した「隠れ炎症を考える会」が実施した。アンケートの集計に加え、医師監修のもと作成した「隠れ炎症チェックシート」による隠れ炎症度の判断結果から、隠れ炎症と日常的な習慣との関係を分析した。
「見た目は若いが、体内年齢は実年齢より上」
まず回答者に見た目年齢について質問したところ、全ての層で「若く見られる」との回答が「老けて見られる」より多かった(図1)。次いで、自分の体内年齢についてどう思うか聞くと、全ての層で「実年齢より上」が「実年齢より若い」を上回った。
見た目年齢と体内年齢についての回答を比べると、30代女性は最もギャップが大きく、「老けて見られる」がわずか7%だったのに対し、「体内年齢が実年齢より上」だと感じている人は44%に上る(図2)。
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