男性と女性、実際はどちらが痛みに強い?
痛みを感じたときに「我慢する」のは女性より男性
伊藤左知子=フリーライター
男女で異なる!痛みを周囲に伝える理由
心理面においても、長く続く痛みについて周囲に伝えている人は男性83.9%、女性90.4%で女性のほうが多く、痛みを伝える相手も、女性の場合、配偶者・恋人、子ども、母、友人など多岐に渡るのに対し、男性の場合、配偶者・恋人がダントツで、それ以外の人にはなかなか話さないという実態が分かった。
また、自身の痛みを周囲に伝える理由として最も多かったのは、男性の場合は「自分の痛みのせいで迷惑をかける可能性があるから」に対し、女性の場合は「話すことで自分が安心するから」だった。また女性では「日常生活に支障があることを理解してほしいから」「家事や仕事などの負担を軽減してほしいから」が男性に比べて多かった。
作家・心理カウンセラーの五百田達成さんは「女性は感情に重点があり、分かると言ってもらうことで安心したいため、人に話す傾向があり、男性は合理性で、プライドが高く、他人に弱みを見せたがらない傾向があるので、周囲にあまり話さないと考えられます」と分析する。