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新型コロナの外出自粛はいつまで続く? 専門家会議の岡部信彦氏に聞く

 堀田恵美=ライター

外出自粛の緩和は段階的に、慎重に行う必要がある

緊急事態宣言が終わったら、通常の生活に戻れるのでしょうか?

岡部さん 緊急事態宣言に基づく行動自粛に多くの方々が協力していただいたおかげといえると思いますが、人から人への感染の機会が減り、感染者数の減少傾向がみられています。しかし、このまま続いて新規の感染者数が大幅に減っていったとしても、おそらく一気にすべての制限を解消するということは難しいでしょう。感染者数が遅れて増え始めた地域は、これから自粛を強化しなくてはならないでしょうし、感染者数が減ってきた地域でも、どこに、どんな時間帯に「3密」(密閉、密集、密接)が発生しやすいのか、学校や企業活動など優先すべきものは何かを決めて、部分的、段階的に解消していくことが良いのではないかと思います。しばらくは、まだこのウイルスに感染する、感染させる可能性を考慮しながら行動する必要があると思います。

台湾や韓国では、すでに新型コロナウイルス感染症は収束したとの報道が出ています。日本国内でも、この連休を乗り切れば、徐々に収束していくと考えていいのでしょうか。

岡部さん 私は台湾や韓国の状況を自分の目で見ていないので、本当にそれらの国で感染が収束したのかどうかは分かりません。ただ「収束」はしたとしても、ウイルスが消え去ってしまう「終息」という段階までもっていくのは難しく、むしろ上手に付き合うようにしていくことになるのではないかと思います。

 一部の国で感染が収まってきたからと、経済活動が活発になり、交易や交流が盛んになると、ウイルスは国境を越えて移動し、再び感染が広がる可能性もあります。日本や韓国、欧米などの医療先進国だけでなく、アフリカなど発展途上の地域での感染拡大が収まらない限りは警戒を続けなくてはならないでしょう。

 この新型コロナウイルスは、見つかってからまだ半年しかたっていません。その実態については、分からないことだらけというのが現実です。ワクチンの実用化は1~2年先のことになると思われますが、治療法については、徐々に情報も集まり、重症化をくい止める治療法の目途も立ってくるはずです。それまでにいま私たちにできることといえば、まずはこの連休、気を緩めずに引き続き「3密」に気を付けて行動することです。

 もちろん、気分転換に公園に散歩に行ったり、健康のためにジョギングに出るのはいいことです。ただ、人が集まりやすい場所に、集まりそうな時間に行くのは避けるなどの工夫が必要です。今、気を緩めてしまうと、これまでの外出自粛の努力が台無しになりかねません。医療崩壊が起こってしまうと、自分や身近な人が病気になっても治療が受けられない「自分事」になりうると考えて、引き続き「Stay Home」で過ごしていただければと思います。


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