日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > からだケア  > トピックス  > 熊本地震で今後心配される心の病「PTSD」、予防策は?  > 2ページ目
印刷

トピックス

熊本地震で今後心配される心の病「PTSD」、予防策は?

心の傷を負った人を孤立させず、「いつでもそばにいる」のメッセージを

 二村高史=フリーライター

「自分だけが生き残って申し訳ない」と自分を責める人も

どういう症状が出るとPTSDだと診断されるのですか。

重村さん PTSDの主な症状は下記の4つです。

 こうした4つの症状が表れているかどうかが 、PTSDの診断の基準になります。以前の診断基準は3つでしたが、最近になって4番目の基準が加わりました。

 これだけでは専門用語で分かりにくいので、架空の人物として、大きな地震を体験した30代の女性Aさんを例にとって説明しましょう。

【架空の人物 30代女性Aさんの例で見てみると…】

 Aさんは、地震で家が倒壊してお母さんを亡くし、避難所で3カ月を過ごしたのち、仮設住宅に入ることができました。

 しかし、3カ月たっても、どこにいても地震の恐怖がありありとよみがえってきて身震いしてしまいます。こうしたフラッシュバックが起きるのが「侵入」です。

 そして、いつまたあの揺れがくるのではないかと常に身構えていて、どこかでカタッと小さな音がしただけでもビクッとしてしまいます。常に神経が高ぶっていて夜もぐっすりと眠れません。これが「過覚醒」です。

 さらに、被災したときに携帯電話で通報したため、それ以降も携帯電話を使うことを避けてしまいます。このように、思い出すことを必要以上に避けようとするのが「回避」

 そして、楽しいことがあっても楽しめず、涙すら出てこないのが「認知と気分の陰性の変化」です。「あと5秒早くお母さんに声をかけていれば助かったかもしれない」「自分だけが生き残って申し訳ない」と、いつまでも自責の念にかられ、「自分は生きる価値がない」とまで思ってしまうのです。

RELATED ARTICLES関連する記事

からだケアカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 怖い病気を招く「中性脂肪」を食事・運動で徹底対策!

    健康診断でもおなじみの項目である「中性脂肪」。血液中の中性脂肪が150mg/dLを超えると、脂質異常症の1つ、「高中性脂肪血症(高トリグリセライド血症)」と見なされる。血管の老化を防ぎ、心筋梗塞や脳梗塞を遠ざけるためにも、中性脂肪が上がるのを避けなければならない。そこで、今回はやっかいな中性脂肪の正体や、食事や運動でできる鉄板の対策法を一挙紹介していく。

  • 長年の悩み「腰痛」を解消! 痛みを和らげる体操4選

    腰痛は日本人の国民病とも言える身近な症状だ。特に問題なのは、原因がはっきりしない、「なんだか知らないけど、いつの間にか…」始まってしまう「慢性腰痛」だ。長年にわたって慢性腰痛で悩む人は少なくない。そこで、今回は長引く腰痛の解消が期待できる体操を一挙紹介する。

  • 怖い緑内障 忍び寄る失明を回避するには

    緑内障は放っておくと失明を招く怖い病気だが、病気が進んでも中心部の視力は保たれるため、自分ではなかなか気づきにくい。本記事では、緑内障による失明を回避するために知っておきたい期症状の特徴や、早期発見のために必要な検査、最新治療などについてコンパクトに解説していく。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2022 Nikkei Inc. All rights reserved.