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Fitbitが新ウエアラブル端末、心拍計測機能を搭載

Apple Watchに対する優位性にも言及

 赤坂 麻実=日経デジタルヘルス

 ウエアラブル活動量計のベンチャーである米Fitbit社は2015年4月24日、腕時計型の心拍計/活動量計「Fitbit Charge HR」を、日本市場に投入する。心拍数と活動量(歩数、移動距離、登った階数、消費カロリー)を計測でき、有機ELディスプレーに計測データや時刻を表示する。内蔵のリチウムポリマー電池で、最長5日間の連続計測が可能という。

Fitbit Charge HRを装着した「オールスタープロチアリーダーズ」も駆けつけた華やかな記者発表会で、日本市場にブランドをアピールした。
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 心拍計測機能は、同社が3年前から独自に開発してきた「PurePulse」と呼ぶ技術で実現した。LEDの光を照射して血流量の変化をセンシングし、アルゴリズムを使って心拍値を算出するという。睡眠中や運動中を含めて24時間、自動的に計測し続け、データを蓄積する。

Fitbit Charge HR。ブラック、プラム、ブルー、タンジェリンの4色があり、ブラックとプラムを4月24日に発売。ブルーとタンジェリンは今夏発売の予定だ。
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 睡眠については、自動計測が可能になった。これまでの機種では、本体を指先でタップするなど、睡眠計測の開始/終了をユーザーが操作する必要があったが、Charge HRは自動で睡眠を感知する。活動量の計測機能やアプリ側に備えた食事の記録機能は、同社がこれまでに発売してきた機種と同様(関連記事)。

 計測データは、Bluetooth4.0経由でパソコンやスマートフォンに送信する。同期範囲は6m。iOS、Android、Windowsのスマートフォン合計120機種以上に対応している。スマートフォンへの着信を、Charge HRが振動とディスプレー表示で通知する機能も盛り込んだ。オープン価格だが、市場想定価格は2万円(税別)前後。


「民生エレクトロニクス機器メーカーとは違う」

 Fitbit社はこれまで、日常生活を健康的に送りたいというユーザー層に向けて、さまざまな形状・機能のウエアラブル端末を提供してきた。Charge HRは、この日常生活サポート需要だけでなく、カロリー消費を最大化したい、“一段上”のトレーニングをしたいといったニーズにも応える製品という。

 同社は、さらに本格的なトレーニングを行うユーザー向けに「Fitbit Surge」を米国などで販売中。今後、日本市場でも発売する予定という。ユーザーがシーンに合わせて複数の端末を使い分けることを想定して、1つのアカウントに最大6個のデバイスを同期できるようにした。

Fitbit社CROのWoody Scal氏。「フィットネスを“ジムですごく頑張らなくてはいけないもの”から“楽しく、力を与えてくれる、日常的なもの”に変えていきたい」と語った。
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 発売前日に開催した記者発表会では、同社CRO(最高収益責任者)のWoody Scal氏が登壇。「Apple Watchに対する優位性」を聞かれて「当社は専業メーカーであり、民生エレクトロニクス機器メーカーの製品とは違う。例えば、電池持続時間や製品のシンプルさ、150以上のプラットフォームへの対応、幅広いニーズに応えられる製品系列などだ」と回答した。

ゴルファー古閑美保氏が使い道を提案

 発表会では、プロゴルファーの古閑美保氏やダンスエクササイズ・トレーナーのたかはしごう氏をまじえたトークショーも開催。古閑氏は「競技を引退してゆるい体型になったと思われたくなくて、引退後は主に太らないためのトレーニングを頑張っている。心拍を測ると、有酸素トレーニングを効率的にできる」と語った。

トークショーに登場した、たかはしごう氏と古閑美保氏。
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  また、心拍計測機能について「嫌なパットを打つときや優勝がかかった一打のとき、心拍が上がらないようにトレーニングするとか、逆にどれほど心拍が上がるのか把握しておいて日頃の訓練に生かすとか、メンタル強化にも使えそう」と意外な使い道も提案した。

 たかはし氏は「ダイエットは、ファットバーンゾーン(脂肪が燃焼しやすい心拍数の範囲)で運動することが大切。また、心肺機能を強化したいなら、それに適した心拍レベルがある。Charge HRは運動中も一目で心拍数が分かるので、目的に合ったレベルのトレーニングがしやすい。また、数字が目に見えることで達成感につながりやすい」とCharge HRを高く評価した。

報道陣の座席には、イスではなくバランスボールを用意。
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この記事は、日経デジタルヘルスからの転載です。