<ヤセ習慣2> こまめに立つ
1年間続けて体脂肪2.5kgの差

立っている時間を延ばすだけで消費カロリーは増えて、長期間続ければ体重を減らすこともできるようだ。複数の研究を統合的に解析した米国の研究でわかった。
座位や立位に関する46件の観察研究や臨床試験から合計で1184人のデータが解析された。対象者の平均年齢は33歳、男性が60%を占め、体格指数(BMI)の平均は24、平均体重は65kgだった。
この対象者において、立位時の消費カロリーは平均で1.47kcal/分、座位時は1.29kcal/分で、立位時と座位時の差の平均は0.15kcal/分だった。そこで、座位を立位に替えたとすると、6時間で平均54kcal多く消費することになる。この差は小さいが、1年間続けた場合、体脂肪の重さで計算すると2.5kgほど減ることになる。
なお女性より男性のほうが座位と立位の消費カロリーの差は大きく、これは筋肉量の違いによるものだと研究者らは説明する。(Eur J Prev Cardiol.; 25,522-538,2018)
(最新研究でわかった「ヤセ習慣」(下)に続く。)
(文:八倉巻尚子、編集部/グラフ:増田真一)
この記事は「日経ヘルス 2020年2月号」からの転載です。
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