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喉頭がん、気になるなら今すぐ禁煙を

 大西淳子=医学ジャーナリスト

 ここ数年間に、声が“商売道具”である歌手や落語家が、のどのがんと診断されて治療を受け、声を失ったり、治療の甲斐なく亡くなったり、といったニュースをいくつも耳にしました。つい最近では、歌手で音楽プロデューサーのつんくさんが、喉頭がんの治療で声帯を摘出したことを近畿大学の入学式で公表し、話題になりました。

 一般にのどのがんというと、喉頭がんまたは咽頭がんを指します。それらのうち、声を失う危険性が特に高いのは喉頭がんで、声帯がある部分(声門)にがんが見つかった人々です。

咽頭、喉頭とは

 息を吸って、吐いて、つばを飲み込んでみてください。空気の通り道を気道といいます。また、つばや食物は口から胃へと送られます。このように、のどには空気と食べ物の通り道がありますが、のど仏の後側に当たる部分の気道、具体的には舌の付け根から気管までの部分を喉頭といいます。喉頭の背面にある食物の通り道(鼻腔の奥から食道の手前までの通り道)は咽頭と呼ばれます。

 喉頭のほぼ中央に左右一対の声帯があります。吐き出す息によって、柔らかな粘膜からなる声帯が震えることにより、声が作られます。

喉頭がんの症状:声門がんは早くから声枯れ

 喉頭のがんは、声帯部分に生じる声門がん、それより上にできる声門上がん、声門より下にできる声門下がんの3つに分類されます。

 喉頭がんの約3分の2を占める声門がんは、早くから声枯れを引き起こすため、声門がん患者の約7割は早期がんの段階で診断されます。声門上がんでは進行するまで声は変化しませんが、異物感や食べ物を飲み込んだときの痛みなどの症状は現れます。声門下がんはかなり進行するまで無症状であるため、早期発見は容易ではありませんが、喉頭がんに占める割合は1~2%とわずかです。

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