イベント終了後に考えたApple Watchを評価する3つの視点
神近 博三=日経デジタルヘルス
サイクルコンピューターとなるアプリに興味
筆者が個人的に興味を引かれたアプリの1つに、ランニングやサイクリング中の高度上昇レベル、平均速度、距離、心拍数をリアルタイムで表示・記録する「Strava」がある。Apple Watchのスポーツモデルである「Apple Watch Sport」の価格は4万2800円(税別)だが、StravaとApple Watch Sportの組み合わせを心拍センサー付きのサイクルコンピューターと考えれば、それだけで1万円ぐらいは元を取った気になる。サイクリング中にiPhoneを取り出して画面を確認するのは面倒だが、Apple Watchならちょっとした信号待ちの最中に自分の心拍数や走行距離を素早くチェックできる。そもそも、心拍センサーはApple Watchにしか付いていない。
Apple Watch版Stravaの価格は不明だが、App StoreにはiPhone用の「Strava GPSランニング&サイクリング」というアプリがある。初期料金は無料というので試しにインストールしてみた。「他のアスリート会員と走行タイムを比較する」「目標設定」などの機能を利用できるプレミアム会員では月間600円または年間5800円の追加料金(いずれも税込)が発生するものの、走行距離を確認したり記録したりするだけなら無料のまま利用できるようだ。

このほか、米LINE 6社のギターアンプ「AMPLIFi」のコントロールアプリもある。AMPLIFiは内蔵のDSPを使って音源に様々なエフェクターをかけることができるギターアンプなのだが、Apple Watchのアプリを使えば、プリセットした音色を手元で選択できるようになる。
AMPLIFiのコントロールペダル「FBV Express MKII」はネットで見ると1万5000円はする。AMPLIFiアプリのiPhone版やiPad版は無料で提供されているので、Apple Watch版も無料となる可能性は高い。AMPLIFiユーザーでFBV Express MKIIをまだ購入していなければ、Apple WatchとAMPLIFiアプリの組み合わせで1万円程度は元を取れた気になるかもしれない(差し引いた5000円はFBV Express MKIIのボリュームペダルの分)。
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- その2:音声認識が大きな役割を果たすはず