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[PR]女性は常に“ホルモン変動の波”にさらされている

男性の理解で女性のパフォーマンスは向上

ヘルスリテラシーを高める工夫をしよう

 後半のトークセッションで大須賀氏は、ヘルスリテラシーの高い人は、仕事のパフォーマンスが高いことを示した。産業医による講演、小冊子の配布、先輩・後輩関係を活用した女性同士の話し合い、管理職の研修などで、女性の健康とホルモンの関係について学ぶ機会を創出することが大切となる。また、厚生労働省と医療チームが協力して作成したウェブサイト「女性の健康推進室 ヘルスケアラボ」(http://w-health.jp/)にアクセスすると、有用な情報が得られるという。

 「女性が職場で心身ともに落ち着いた状態を保つには、どのようなことに配慮すればよいか」。この参加者の質問に答える形で、大須賀氏はヘルスリテラシーについて説明した。ヘルスリテラシーとは、「個人が健康を促進し維持するため、必要な情報にアクセスし、理解し、活用していくための能力」のこと。ヘルスリテラシーの高さと月経随伴症状時における仕事のパフォーマンスとの関係を調べた調査では、ヘルスリテラシーの高い人は、仕事のパフォーマンスも高いことが示されている(図6)。

 「女性自身がまず、自分の身体とホルモンの関係について、よく知らないことが多い。男性管理職に至っては、まったく知らない人がほとんど。男性が配慮なしにホルモンと健康の関係について女性に話しかけても敬遠されるだろうが、知識として学んでおくことは必要だ」大須賀氏)

【図6】ヘルスリテラシーと月経前症候群や月経随伴症状時における仕事のパフォーマンスとの関連性(出典:特定非営利活動法人 日本医療政策機構「働く女性の健康増進に関する調査」2018年)

 また、「女性の体調が辛い時に、男性が家事分担を担うと有効なケアになるか」という質問に対して、大須賀氏は興味深いデータを示した。働く女性を対象に行った調査によると、家事分担に平等と感じている女性のほうが健康で、不平等と感じている女性のほうが不健康なのだ。

 さらに、参加者からサプリメントに関する質問もあった。大須賀氏は「自分に不足している栄養素は何かを考え、上手に活用していただきたい」と回答。例として、ビタミンDが不足する人がいること、妊娠前から葉酸を摂取しておくと赤ちゃんの異常が少ないことなどを挙げた。

 更年期障害については「症状が10年ずっと続くのか」といった質問も寄せられた。これに対して大須賀氏は、「個人によって違う。長く続く人もいるが、短期間で回復する人もいる。症状が辛い時は、産婦人科を受診してほしい」とアドバイスした。

 最後に大須賀氏は「妊娠・授乳期間の3年は月経がないので、多産の時代に月経にまつわる悩みはほとんどなかった。閉経期には寿命を迎えていたため、ほんの数十年前まで、実は更年期の悩みもなかった」と指摘。ホルモンと女性の健康の関係は、極めて新しい問題であり、現代に生きる私たちが知恵を出して対処していかなければならない、と強調した。

●セミナーの「トークセッション」が以下から動画でご覧いただけます。



(文:竹内義朗 写真:谷上正幸)

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