たまった疲れ、固まった体は「アクティブレスト」でリセット!
「ストレッチ」と「低酸素トレーニング」で日々の疲れを解消
氏家裕子=ライター
バランスの悪い状態でも呼吸をする訓練
続いてバランスボールでのトレーニングに挑戦。「不安定な状態になると人は呼吸を止めてしまいます。体に力が入っているときに、いかに呼吸を楽にするかのトレーニングになります」(豊村さん)。スポーツでもデスクワークでも同様、苦しい時こそ呼吸をすることで体が楽な状態を保てる。
4キロのケトルベルで筋トレをしながら呼吸の練習
続いて、ヤカンとベルをくっ付けたような形をした「ケトルベル」という重りを使ってのトレーニング。ポールでは通常の呼吸を意識、バランスボールでは体の力を抜いた状態での呼吸を意識、ケトルベルでは、しっかりと体を動かした状態での呼吸を意識するという。「お尻を後ろに引きながらケトルベルも後ろに。立ち上がりながらケトルベルは前にと、振り子のように揺らしていきます。股関節を繰り返ししっかり使っていくことで、より血流が促進されたり、ヒップアップにもつながります」(豊村さん)。
すべてのトレーニングを終えると、最後に再びランニングマシンへ。呼吸を意識しながら走ると、最初のジョギングで感じた疲労感はどこかへ行ってしまっている。疲労度の違いにはびっくり!
筆者 「あれ、走っていてもあまり疲れないです!」
豊村さん 「上手に呼吸ができている証拠ですよ」

最終的な酸素飽和度は95%まで上がった。「これだけ、酸素を取り組む能力が身に着いたので、日常の生活の疲れ方も激減しますよ。今夜は眠りに落ちるまでの時間も早くなると思います」(豊村さん)。呼吸の方法を変えただけで、ここまで変化するとは!
心地よい疲労感で朝まで熟睡、目覚めもスッキリ!

トレーニングを終えると、併設しているカフェにて、「運動で失われるミネラルの補給、ビタミンや酵素で体内の老化を防ぐ」という効果のあるスムージー「RECOVERY」をいただく。
疲労や日常の癖によって固まった体をニュートラルな状態にするストレッチ。短時間で効率的に運動効果を得られる低酸素トレーニング。忙しいと感じるときこそ、生活の中に取り入れたいと思うプログラムだった。
普段はなかなか上手に寝付けない筆者だが、この日は豊村トレーナーの予言通り、心地良い疲労感で、ベッドに入った途端にグッスリ。質のいい睡眠を得られたようで、翌日にはパキッと目が覚めて、爽やかな1日のスタートを切ることができた!
(撮影:村田わかな)