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健康食品王国“トップ3”は醸造・発酵文化が盛んな◯◯地方

伝統的な技術を生かし、健康食品開発に取り組むメーカー多い

 鈴木英子=ニューズフロント

 NTTタウンページは、同社が運営する商品・サービス紹介サイト「TPDB.jp」において、「健康食品」をテーマにした都道府県ランキングを発表した。タウンページデータベース(職業別電話帳データ)を活用したマーケティングデータに基づき、健康食品関連のメーカー、卸、販売などの事業所数を都道府県別で集計したところ、1位は「沖縄県」、2位は「福岡県」、3位は「鹿児島県」と南国勢がトップ3を占めた(図1)。

図1◎ 人口約10万人当たりの健康食品関連の事業所登録件数による都道府県ランキング
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 九州・沖縄地区は、古くから焼酎や泡盛、黒酢などの製造が盛んで、優れた醸造・発酵技術があることで知られる。発酵食品は体に良いことから、こうした伝統的な技術を生かして健康食品開発に取り組むメーカーが多いと、同調査は分析している。

 中でも沖縄県は長寿のイメージが強く、食生活全般が健康的な印象がある。人気の高いウコンやゴーヤ茶、もずくなどを原料としたフコイダンを中心に、沖縄らしい健康食品を国内外に発信するとともに、漢方産業の島をめざして健康分野の開発が進められている。

 また、九州は自然環境が豊かで、ケールや酢、海産物など健康食品に適した食材が豊富なことも影響していると考えられる。

 健康食品には法律上の定義はなく、広い意味で、健康の維持や促進に資する食品として販売されるもの全般を指す。おおまかには、国が「特定の機能の表示などを許可したもの(保健機能食品)」と、そうでないものに分かれる。

健康食品会社の事業所は減少傾向

 健康食品関連の事業所登録件数は、過去8年間で1万2342件から7612件に減少した(図2)。人口約10万人当たりの登録件数は、沖縄県が16.61件で最も多く、福岡県の11.02件、鹿児島県の10.85件が続いた。

図2◎ 健康食品関連の事業所登録件数の推移

 健康食品愛用者の動向を見ると、性別では男性より女性が、年代別では年代が上がるほど、健康食品を摂取する人が多い傾向がある。女性活躍推進の取り組みにより働く女性が今後増加すること、さらに高齢化がいっそう進むことなどから、健康食品の消費はますます拡大することが予測される。