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せきやくしゃみが「肩こり」助長。血行改善で予防を

季節性アレルギーこりを防ぐための「4つのアドバイス」

 伊藤和弘=フリーランスライター

姿勢ひとつで大きく変わる「肺年齢」

 大谷院長は、姿勢による肺年齢の違いも調べている。33歳の健康な男性に、1秒間強く息を吐いてもらって肺年齢を調べた。普通の姿勢で行ったときは18歳と出たが、前傾姿勢で行うと41歳に。姿勢ひとつで23歳も肺年齢が変動した。

 さらに、呼吸が浅くなって酸素の取り込み量が減ると、他にも弊害が表れる。「ブドウ糖や脂肪の代謝がうまくできず、疲れやすくなったり、太りやすくなったりします」と大谷院長。そんなことからも、深い呼吸をして血行を改善することが重要になる。

大谷院長の「4つのアドバイス」

 具体的にはどうすればいいのだろう? 血行を改善して、季節性アレルギーこりを防ぐため、大谷院長は以下4つの方法をアドバイスする。

1. 口すぼめ呼吸をする

 2秒間鼻から息を吸い、口をすぼめて6秒間ゆっくり息を吐く。これを10回程度繰り返す。「吸うことよりも吐くことを意識すると、深く息を吸えるようになります」と大谷院長。ゆっくり息を吐くことで副交感神経が優位になり、リラックスできる効果もある。

2. 鼻呼吸を心がける

 大谷院長によると、「口よりも鼻で息を吸った方が多くの空気を取り込める」という。鼻毛のおかげで、ウイルスや花粉などのアレルゲン(アレルギー反応を起こす原因物質)が体内に侵入する量も少なくなる。

 鼻呼吸をするため大谷院長が勧めるのは「口に水を含んで日常生活を行う」こと。口を開けると水がこぼれてしまうため、鼻で呼吸せざるを得ない。つまり、強制的に口呼吸をできなくするわけだ。つい口で呼吸してしまう人は、ぜひ試してほしい。

3. 水分をしっかりとる

 血行を良くするためには、水分をとることも重要だ。特に花粉症などでマスクをしている人は、水分補給が少なくなりがちなので気をつけよう。

 水を飲むことで、のどの粘膜の乾燥を防ぐこともできる。のどの粘膜には線毛が生えていて、鼻毛やへんとう腺と同じく、ウイルスやアレルゲンの侵入を防いでいる。「乾燥すると、この線毛の動きが悪くなり、アレルギー症状が起こりやすくなります」と大谷院長は話す。

4. 磁気治療器を使う

 肩や首のこりに悩んでいたら、市販されている磁気治療器を使ってみるのもいいだろう。その効果は決してバカにできない。「40代の女性にネックレス型の磁気治療器を使ってもらうと、1週間で明らかに首や肩の血行が良くなっていました」と大谷院長。

 周囲の迷惑を気にする傾向が強い日本人は、せきやくしゃみをするとき、より小さく縮こまりがち。季節性アレルギーこりに悩んでいる方は、ここに挙げた「4つのアドバイス」を参考に、つらい季節を乗り切ってほしい。

大谷義夫(おおたに・よしお)さん
池袋大谷クリニック院長
大谷義夫(おおたに・よしお)さん 1963年生まれ。群馬大学医学部卒業。東京医科歯科大学呼吸器内科医局長、同大学呼吸器内科兼任睡眠制御学講座准教授、米ミシガン大学留学などを経て、2009年より現職。日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医。日本アレルギー学会専門医・指導医。著書に「長引くセキはカゼではない」(KADOKAWA)、「マスクつけるだけダイエット」(扶桑社)など。

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