味の素がまとめた「宴会・飲み会に関する実態調査」(調査期間:2015年12月15日~17日)の結果によると、今どきの70代は若年層と変わらない頻度で飲み会に参加し、飲んだ後もあまり体調に変化を感じないという。また、70代は脱水の自覚症状に乏しいせいか、「脱水症状になりやすい体質ではない」とする回答が目立った。
年に1回以上、宴会・飲み会でお酒を飲む30~70代の男女500人に、飲み会シーズン(忘年会・新年会・歓送迎会など)を挟む12月~4月における宴会・飲み会への参加頻度を尋ねたところ、50代が平均7.4回で最も多かった。次いで70代の平均7.1回が続き、40代の平均6.5回、30代および60代の平均6.1回を上回った(図1)。
飲み会後の体調変化と「飲み過ぎ」に関係がある?
宴会・飲み会の終了後または翌朝の体調の変化について聞くと、「変化がある」との回答は30代の70.0%が最も多く、40代は56.0%、50代は51.0%、60代は40.0%と年代が高くなるほど減少する。70代は30代と逆転し、83.0%が「変化がない」と答えた(図2)。
宴会・飲み会で「つい飲み過ぎてしまう」と回答した割合は、30代が60.0%、40代が54.0%、50代が44.0%、60代が38.0%となり、「宴会・飲み会後の体調に変化がある」と答えた割合と同様の傾向を示した。30~60代は飲み過ぎから起こる体調の変化を感じる一方、70代は「つい飲み過ぎてしまう」が35.0%だったのに対し、「宴会・飲み会後の体調に変化がある」は17.0%と半数にとどまった(図3)。
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