全国で調剤薬局を展開する日本調剤は、処方せん調剤を行う薬局(ドラッグストア等を含む)に対する生活者の認知と意識について調査した結果を発表した(調査期間:2016年1月15日〜18日)。それによると、政府が推進する「かかりつけ薬局」の認知度はまだ低く、4割が言葉自体知らないという。
全国の20〜70歳以上の男女1008人に、「かかりつけ薬局」という言葉を見たり聞いたりしたことがあるか尋ねると、40.0%が「ない」と答え、「ある」は33.5%にとどまった(図1)。最も認知率が低いのは50代男性で半数以上(52.4%)が「見た(聞いた)ことはない」と答えた。全体的に女性の方が男性より認知率が高い傾向にあり、40代女性は「見た(聞いた)ことはある」が約5割(46.4%)と最も高かった(図2)。
かかりつけ薬局を持っているのは3人に1人
服薬状況を一元的・継続的に管理してくれるかかりつけ薬局を持っているか尋ねると、「持っている」との回答は3割程度(32.8%)で、7割近くが「持っていない」(57.9%)もしくは「分からない」(9.2%)と答えた(図3)。
年代別で見ると、かかりつけ薬局の保有率は男女とも70歳以上が最も高く、半数を超えた。一方、かかりつけ薬局を持っていないと答えた割合が最も多いのは20代男性(72.6%)、次いで30代女性(70.2%)、30代男性(65.5%)となった。
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