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トピックス

中国の新型コロナ患者の8割は軽症、死亡者の多くが高齢者または持病あり

7万人超のデータを分析、致命率は2.3%

 大西淳子=医学ジャーナリスト

新規発症者の数は2月1日にピークを越えたが、流行の再発に注意

 新型コロナウイルス感染症の流行は、たった30日で武漢市のある湖北省から中国全土に広がっていました。患者が湖北省外に初めて見つかったのは2020年1月19日で、2020年2月11日までに、中国国内の31省のすべて(1386県)で患者が報告されました。しかし、患者のほとんど(確定例の86%)は武漢市在住者、または発症前に武漢市を訪問していた人々でした。

新型コロナウイルス感染が確定した患者の9割近くが武漢市在住、または発症前に武漢市を訪問していました。(C)urfl-123RF

 縦軸を発症者数、横軸を自己申告された発症日として、7万2314人全員のデータをプロットし、流行曲線を描いたところ、発症者増加のピークは2月1日で、それ以降は1日あたりの発症者が減少していたことが明らかになりました。確定例についても同様に行ったところ、発症者増加のピークは1月23~26日で、それ以降2月11日にかけて低下していました。

 研究チームはさらに、医療従事者(医師と看護師だけでなく、あらゆる医療施設の全従業員とした)の感染について、詳しく分析しました。医療従事者の確定例、疑い例、臨床診断例、無症状患者は、422施設に3019人報告され、うち1716人が確定例で、5人が死亡していました。致命率は0.3%でした。また、流行曲線における発症のピークは2月1日でした。

 研究者たちは、多くの住民が、春節の長期休暇から戻って日常活動を再開したことから、「中国は国内での流行の再発に注意を払う必要がある」と述べています。

(図版制作:増田真一)


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大西淳子(おおにしじゅんこ)
医学ジャーナリスト
大西淳子(おおにしじゅんこ) 筑波大学(第二学群・生物学類・医生物学専攻)卒、同大学大学院博士課程(生物科学研究科・生物物理化学専攻)修了。理学博士。公益財団法人エイズ予防財団のリサーチ・レジデントを経てフリーライター、現在に至る。研究者や医療従事者向けの専門的な記事から、科学や健康に関する一般向けの読み物まで、幅広く執筆。

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