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新型コロナの重症度、致死率はどれくらい? 最新報告から見えてきた現状

中国1099例の報告を専門家が評価、高齢者や持病のある人は重症肺炎リスク高い

 亀甲綾乃=日経Gooday

「新型コロナウイルスはインフルエンザに比べると肺炎を起こしやすい印象」とセミナーに登壇した医師たちは話しました。写真はイメージ=(C)Phonlawat chaicheevinlikit-123RF

 感染拡大の一途をたどる新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は、日本国内でも、感染源の分からない(感染者や武漢渡航歴のある人との接触歴が不明な)市中感染の報告が出てきました。2月13日には、わが国で初の死亡例(神奈川県の80代女性)も確認され、全国に緊張が走りました。

 一方で、このウイルスに感染した患者がどのような症状を経験し、どのような経過をたどるのかという情報も少しずつ蓄積してきています。本記事では、中国における新型コロナウイルス感染症患者1099人の臨床経過を報告した最新の論文と、2月13日に横浜市で開かれた新型コロナウイルスに関するメディア・市民向けセミナー(主催:日本感染症学会、日本環境感染学会、FUSEGU2020)の講演内容を基に、「新型コロナウイルスに感染すると、どのような症状が現れ、どのくらいの人が重症化し、命を落とすのか」について、現時点での情報をまとめていきます。

9割の患者に発熱、7割に咳、重症例は16%

 中国における最新の論文は、中国の31省552病院で、2020年1月29日までに新型コロナウイルス感染が確認された急性呼吸器疾患患者1099人の経過をまとめたものです(*1)。通常、医学論文は、専門家による査読を経て医学ジャーナルに掲載されますが、この報告は、最新知見を迅速に共有することを目的に査読なしの論文を掲載する「medRxiv」というWebサイトに2月9日付で掲載されました。

 今回発表された論文の特徴は、重症例を中心とした従来の報告(*2、*3)に比べて対象患者数が多く、軽症例も多数含まれていることです。1099人のうち、受診時に重症と診断された患者は16%(173人)、非重症と診断された患者は84%(926人)で、全体の82%が入院しました。肺炎の重症度は、米国胸部疾患学会/米国感染症学会の基準(*4)に基づき、敗血症性ショック、呼吸不全、錯乱・見当識障害、白血球減少、低体温、血圧低下など11項目の該当数から判定しました。

 感染から発症までの潜伏期間は中央値で3日でした。症状として最も多く見られたのは発熱で、入院時は43%でしたが、入院中は88%に増加。次いでが68%、倦怠感が38%、が33%に認められ、息切れ筋肉痛・関節痛咽頭痛頭痛悪寒と続きました。消化器症状(嘔吐、下痢)はそれぞれ4~5%にとどまりました(図1)。

図1 中国における新型コロナウイルス感染症患者1099人の症状
9割に発熱、7割に咳があったほか、倦怠感、痰、筋肉痛・関節痛などの風邪・インフルエンザに似た症状が出現した。(出典:Guan W, et al. Medrxiv, doi: https://doi.org/10.1101/2020.02.06.20020974)
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