日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > 医療・予防  > トピックス  > 新型コロナの重症度、致死率はどれくらい? 最新報告から見えてきた現状  > 2ページ目
印刷

トピックス

新型コロナの重症度、致死率はどれくらい? 最新報告から見えてきた現状

中国1099例の報告を専門家が評価、高齢者や持病のある人は重症肺炎リスク高い

 亀甲綾乃=日経Gooday

8割弱にCTで肺炎像が見られたが重症例は少ない

 1099人の感染者のうち、胸部レントゲン写真で異常が見られた人は15%でしたが、胸部CTでは76%に異常が見つかりました。つまり、「通常のレントゲン写真では異常がはっきりしないが、CTを撮ってみると肺炎像などが見つかるケースが多い」ということです。胸部CTで異常が見つかった人の約8割は受診時に非重症と判定された患者でした。

 セミナー登壇者の1人で、国内の新型コロナウイルス感染症患者の治療に当たっている国立国際医療研究センター国際感染症センターの忽那賢志氏は、「新型コロナウイルスによる肺炎患者は、肺の胸膜に近いところに薄い影が現れることが多く、胸部レントゲン写真では判断が難しいケースが多い」とした上で、「この報告で、レントゲンでは異常が見られず胸部CTで肺炎像が見られた患者の中には、自然に良くなる軽症患者も含まれている」との見方を示し、「レントゲン検査で異常がなくても全員に胸部CT検査をすべき、という話ではまったくない」と述べました。

 重症例の患者は、非重症の患者に比べて年齢が高く(中央値は重症例52歳、非重症例45歳)、高血圧(24%)、糖尿病(16%)、冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞など、6%)、COPD(慢性閉塞性肺疾患、4%)の持病が有意に多いという特徴がありました。

 発症から肺炎と診断されるまでの日数は4日(中央値)、酸素投与が必要になった患者は38%いました。気管内挿管による人工呼吸管理が行われた患者は2%で、「気管内挿管が必要になるほど重症化する肺炎はかなり少ないと言っていいのではないか」と忽那氏は話しました。この報告における死亡例は15人でした(致命率〔致死率〕1.4%)。

新型コロナウイルスのメディア・市民向けセミナーで講演を行った国立国際医療研究センターの忽那賢志氏。(2020年2月13日、横浜市内にて)
新型コロナ
キーワード一覧へ

RELATED ARTICLES関連する記事

医療・予防カテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 強い足腰を維持するための「骨」の強化法

    健康長寿の大敵となる「骨の脆弱化」を予防するには、若いうちから「骨を強くする生活習慣」を取り入れていくことが大切だ。このテーマ別特集では、骨が弱くなるメカニズムや危険因子、骨を強く保つための生活習慣のポイントなどについて解説していく。

  • もの忘れと認知症の関係は? 認知症リスクを下げる生活のポイント

    年を取っても認知症にはならず、脳も元気なまま一生を終えたいと誰もが思うもの。しかし、「名前が出てこない」「自分が何をしようとしたのか忘れる」といった“もの忘れ”は、中高年になると誰もが経験する。⾃分は周りと比べて、もの忘れがひどいのでは? ひょっとして認知症が始まったのか? と不安になる人も多い。このテーマ別特集では、もの忘れの原因や、将来の認知症にどうつながるのか、認知症を予防するにはどうすればいいのかについて、一挙にまとめて紹介する。

  • 痛風だけじゃない!「高すぎる尿酸値」のリスク

    尿酸値と関係する病気といえば「痛風」を思い浮かべる人が多いだろう。だが、近年の研究から、尿酸値の高い状態が続くことは、痛風だけでなく、様々な疾患の原因となることが明らかになってきた。尿酸値が高くても何の自覚症状もないため放置している人が多いが、放置は厳禁だ。本記事では、最新研究から見えてきた「高尿酸血症を放置するリスク」と、すぐに実践したい尿酸対策をまとめる。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

日経Gooday新型コロナ特設

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2021 Nikkei Inc. All rights reserved.