ひざが痛む原因は年代によって異なる
ひざが痛むようになった原因を聞くと、20代は「スポーツ」との回答が半数を超え、他の年代と比べ目立って多い。30代は「仕事」と回答する人が「スポーツ」をやや上回った。40代は「仕事」より「スポーツ」が多く、20代に次ぐ高い割合を示している。50代は「わからない」との回答が最も多い(図3)。
また、ひざの痛みと精神的ストレスの関係に医学的な根拠は見当たらないものの、50代を除くすべての年代で、一定の割合が「ストレス」を挙げた。
ひざの痛みに「冷やす」はNG
ひざが痛み出したとき、温めるべきか冷やすべきか質問したところ、18.6%が「冷やす」と回答した。これについて同調査は、「5人に1人が誤解している」と指摘している。
第一三共ヘルスケアによると、毎年のように襲うひざ痛でとるべき対策は、多くの場合、「温める」ことだという。捻挫や打撲のような急性の痛みは主に炎症が原因であるのに対し、慢性的なひざ痛は、足の筋力低下や冷えによって血流が滞ることから起こる筋肉のこわばりが原因の1つとして考えられる。そのため、しっかり温めて血流を改善することが適切な対処といえる。
この時期のケアとして同社は、身体全体のバランスを整えるストレッチやマッサージを行ってじっくり温めること、あるいは忙しくて時間がないのであれば、温湿布やサポーターを活用してひざへの負担を軽減することを勧めている。