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トピックス

インフルエンザの陰で増える溶連菌性咽頭炎に注意!

年明け後、急激に増加中

 高橋義彦=医学ライター

合併症を予防するため、抗菌薬は指示通り飲みきる

 診断は、綿棒で咽頭を擦り、診断キットを使って判定する。医療機関の外来で、15分くらいで結果が出る。咽頭炎と診断されたら、ペニシリン系の抗菌薬を内服する。通常は3~5日以内に解熱し、1週間以内に他の症状も消失する。

 ただし、まれにリウマチ熱、急性腎炎などの合併症が起きることがある。合併症を予防するために、処方された抗菌薬は途中で止めたりせず、医師の指示通り飲みきることが重要だ。

 接触感染(菌がついた手で口や鼻に触れる)、または飛沫感染(くしゃみや咳のしぶきに含まれる菌を吸い込む)でうつるため、予防策としては手洗い、家族内でタオルを共有しない、うがいなどが有効だ。

溶連菌が劇症型感染症を起こすことも

 なお、溶連菌性咽頭炎と直接関係しているかは明らかではないが、溶連菌によって起こる劇症型の感染症(劇症型溶血性レンサ球菌感染症)の存在も知られている。患者数は非常に少ないが、きわめて重い病気だ。肝臓、腎臓、肺、脳など、全身のさまざまな臓器が短期間に侵され、特に手足の壊死が急速に進む。死亡率は30%と高く、大半が発症3日以内に亡くなる。「人食いバクテリア」と呼ばれることもあるゆえんだ。

 患者は30歳以上、特に高齢者に多い。初期症状は手足の痛み・腫れ、発熱、血圧低下など。約2割の患者はインフルエンザに似た症状で発症する。問題はどんな場合に、あるいはどんな人が劇症化するのかだが、未だ十分解明されていない。したがって、劇症化の予防策も確立されていない。発熱とともに四肢の痛み・腫れがみられたら、速やかに医師の診察を受けるべきだろう。

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