花粉症治療の新常識は「点鼻薬で先手を打つ!」
ステロイド点鼻薬で「最小持続炎症」を抑制、症状なくても毎日使い続けるのがコツ
佐田節子=ライター
噴霧する時は「やや外側にシュッ」がお薦め
それにしても、早めにステロイド点鼻薬を始めるとなぜ効果的なのか。ポイントは、「最小持続炎症」を抑えるからだという。「症状を引き起こさないような、ごく少量の花粉でも、繰り返しさらされていると鼻粘膜中ではアレルギー反応に関わる好酸球や好中球などの浸潤が起こり、炎症が惹起されます。これが最小持続炎症と呼ばれる状態です。ステロイド点鼻薬を早い段階から使うことで、この最小持続炎症を抑えようというのが初期療法の目的なのです」(金井氏)。