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リオ五輪後の日本が危ない! ジカ熱が中南米で急増

ブラジルでは「新生児100人に1人が小頭症」の異常事態も

 大西淳子=医学ジャーナリスト

 今、ブラジルをはじめとする中南米の国は、蚊が媒介するジカ熱に対する注意喚起を懸命に行っています。特にブラジルでは、妊婦がジカ熱にかかったことが関係すると考えられる新生児の小頭症が急増しており、日本の厚生労働省も、妊婦に、ジカ熱流行地域への渡航を控えるよう呼びかけています(*1)。

 では、妊婦でなければ、流行国で蚊に刺されても大丈夫なのでしょうか。答えはNOです。リオ五輪を観戦した人が日本に帰国後、国内でジカ熱が流行して、小頭症の子どもが生まれるという最悪のシナリオも想定されています。

ジカ熱はデング熱と同様に蚊が媒介するウイルス感染症

ウイルスを運ぶヒトスジシマカ(通称ヤブ蚊)。(©Mr.Smith Chetanachan-123rf)
ウイルスを運ぶヒトスジシマカ(通称ヤブ蚊)。(©Mr.Smith Chetanachan-123rf)

 ジカ熱は、ジカウイルスの感染によって発生する病気です。流行国でジカウイルスを媒介しているのはネッタイシマカで、この蚊は、デング熱、チクングニア熱、ウエストナイル熱、黄熱の病原体も媒介することが知られています。

 ネッタイシマカが常在しない日本では、ヒトスジシマカ(通称「ヤブ蚊」)がこれらすべての病原体を媒介できます。実際、2014年の夏に、ヒトスジシマカが媒介したデング熱が東京を中心に広がり、大騒動となったことは記憶に新しいところです(関連記事「夏本番、今年も『デング熱』流行に注意!」)。

 ネッタイシマカは都会にも田園地帯にも生息しており、昼間に活発に吸血します。主に室内に潜んでいて、人が近づくのを待っています。屋外でも庭などの日陰で刺されることがあります。一方、ヒトスジシマカは、草が茂る場所や小さな水溜りに潜み、主に早朝や夕暮れ時に活動します。

 流行国のネッタイシマカの全てがジカウイルスを保有しているわけではありませんが、予防法は蚊に刺されないことだけなので、十分に注意する必要があります。常時、肌の露出を少なくし、虫除けスプレーを2~3時間おきに使用します。また、部屋に入った時点で、カーテンの裾やベッドの下など薄暗い部分に潜んでいる蚊を、蚊取りグッズや殺虫剤で退治するとともに、蚊帳なども利用するとよいでしょう。

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