文部科学省がまとめた2015年度学校保健統計調査の結果(速報値)によると、幼稚園から高校までの裸眼視力1.0未満の子どもは増加傾向にあり、小学生では過去最悪の割合を示した。一方、むし歯(う歯)に関しては、ピークだった35~45年前より減少傾向が続いている。
調査は、満5~17歳の児童および生徒を対象に2015年4月1日~6月30日に実施した健康診断の結果から抽出し、集計したもの。
裸眼視力が1.0未満の割合は、高校で63.79%、中学校で54.05%にのぼり、前年度と比べそれぞれ0.90ポイントと1.01ポイント増加した。小学校は前年度比0.81ポイント増の30.97%に達し、過去最高値を示した。幼稚園は前年度比0.29ポイント増の26.82%だった(図1)。
30年前の親世代と比較しても大幅に増加
裸眼視力1.0未満の割合を親世代の30年前と比べると、高校は12.23ポイント増、中学校は17.47ポイント増、小学校は12.25ポイント増、幼稚園は5.60ポイント増と、小学校以上で著しい増加傾向が見られる(図2)。
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