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【PR】健康長寿を実現する研究技術の最前線

「第2回プロダクティブ・エイジング コンソーシアム国際シンポジウム」オンライン開催レポート

分野を超えたプロダクティブ・エイジングライフから導く

 パネルトークの第1部では、引き続き、弘前大学の村下氏、プロアスリートの大迫氏と山野内氏、帝人ソレイユの鈴木氏が登壇。PAC理事の山名氏進行のもと、各分野の視点から「ワクワクと年を重ねる」ための秘訣を探った。

 最初のテーマは「日本人が年を重ねることの課題」。これに対して、「働くことと楽しいこと(好きなこと)が一致している人が実は少ないと感じる。障がい者雇用でも“好き”を大事にしているが、この2つが一致している人は生き生きと輝いている」と帝人ソレイユの鈴木氏。大迫氏もこれに賛同し、「日本人は自己肯定感が低いと言われるが、やはり“自分主体”でポジティブな意識を持って取り組むことが、結果的に健康長寿につながるのではないか」と話した。

 一方、健康診断で幅広い世代を見てきた村下氏は、「加齢の速度は人によって違うと実感している。健康な人は、生活習慣に気をつけているほか、健康に対する意識が非常に高い。また、前向きに自分の生き方を追求したり、社会と関わりを持つ人はとても元気だと感じる」と話し、ヘルスリテラシーの重要性を改めて強調した。

 PA実現のためのおすすめの取り組みについて、大迫氏、山野内氏、鈴木氏ともに一致したのが「朝に走ること」。「何より朝ごはんがおいしい。栄養もとれて仕事が進み、早寝早起きの良いサイクルができる」と大迫氏。続いて山野内氏は、「きれいに痩せたいなら、今流行の“家トレ”(家で簡単な筋トレやストレッチ)と併せるのがおすすめ。毎日の小さな積み重ねが大切」と呼びかけた。

プロダクティブ・エイジング実現の鍵──認知症・フレイルほか未病対策

 パネルトーク第2部では、PAC参加企業の代表として、先に登場したオムニコム・ヘルス・グループの荒木氏、PAC理事の山名氏のほか、島津製作所基盤技術研究所副所長 研究推進室室長の小田一郎氏、ミルテル代表取締役社長の加藤俊也氏が登壇。日経BP総合研究所副所長の藤井省吾進行のもと、各企業によるPAの社会実装のための取り組みや、今後の課題について意見を交わした。

 トピックの中心となったのが、認知症とフレイル(虚弱)対策。「特にプレ認知症とフレイルは健康寿命と寿命の差分を作る2大要因。早めの対策が肝心だが、いずれも医療費が自己負担という問題がある。社会の仕組みを整えるためにも、これら未病のリスク評価のための指標づくりが必要だ」と藤井副所長。

 荒木氏もこれに賛同し、「弊社では疾患啓発など、生活者のインサイトに基づいた行動変容プログラムの開発を進めている。ヘルスリテラシーを高めるためにも指標づくりは重要だ」と強調。ニュートラシューティカル(健康維持に有用な科学的根拠のある食品)に特化し、フレイルの臨床試験なども行うNOMONの代表CEOを務める山名氏は、「まずはフレイルや認知症を一般に認知してもらうことが大切。業種や事業分野を超えて情報共有し、発信する場を作りたい」と述べた。

 未病対策のための技術開発も進んでいる。島津製作所の小田氏は、「これまでアルツハイマー発症の指標となるアミロイドβ(タンパク)の測定には、脳脊髄液の採取が必要だったが、弊社では痛みや負荷が少ない血液による測定技術を開発した。データを集積することで、治療薬の開発や予防法の開発に貢献できるだろう」と述べた。

 一方、細胞の老化を決めると言われる染色体内の重要な構造体「テロメア」を解析する技術を開発したのがミルテルだ。同社の加藤氏は「遺伝子の強さや遺伝子の疲労度を測定する『テロメアテスト』で、病気になる前の“未病”状態が検知できる。現在、弘前大学の村下氏らが携わる弘前大学COIとも研究を進めており、数年後には通常の健診において、未病状態が客観的な指標で分かるようになるだろう」と力強く展望を語った。

 老化制御のための研究技術の社会実装が進み、未病の段階で老化をコントロールできる時代が近づいている。そんななかで、老化制御や健康についての正しい情報やノウハウを知ることが、健康長寿延伸の鍵と言えそうだ。

プロダクティブ・エイジングの最新情報が満載
こちらからシンポジウムの詳細を動画でご覧いただけます。

取材・文/渡辺満樹子、イラスト/shuttersock

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