初公表、日本人のがん「10年生存率」は58.2%
依然大きい部位による差、乳がん、肝がんは長期間のチェックを
中西奈美=日経Gooday
がんの種類によって5年以降にたどる経過が異なる
しかし、今回の集計で、一部のがんでは治療から5年以内に再発が見られなくても治癒とは見なせないことが裏付けられた。
同じデータから算出した5年相対生存率と10年相対生存率を比較すると、胃がん(5年相対生存率70.9%→10年相対生存率69.0%)、大腸がん(72.1%→69.8%)などでは、ほぼ横ばいである。一方、乳がん(88.7%→80.4%)、肝がん(32.2%→15.3%)は5年を過ぎても生存率が下がり続ける(図1)。