日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > 医療・予防  > トピックス  > 「8000歩/20分」以上の運動は、病気の予防にならない  > 3ページ目
印刷

トピックス

「8000歩/20分」以上の運動は、病気の予防にならない

「中之条研究」の研究者が語る

 小口 正貴=スプール

出典:日経デジタルヘルス 2015年1月14日(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

1日1.3万歩の旅館の女将は、なぜ骨粗しょう症に

 中強度運動がいかに重要かを示す例として、青柳氏はある旅館の女将の話を披露した。「その女将さんは1日1万3000歩が日常だったが、骨粗しょう症にかかり、はずみで骨折してしまった。確かに歩数は多いのだが、旅館での歩行はすり足で強度を伴わない。また、外出しないために太陽光を浴びなかったのも要因だろう」。中強度運動を心がけることの重要性は、今回の講演で繰り返し青柳氏が指摘した点だ。

 その他、生活習慣を中心とした健康づくりに欠かせない条件として、四季の変化を含む気象条件、近親者の死亡などに伴うライフイベント、高齢者の転倒経験、地理情報などを挙げた。地理情報というのは半径500m以内に暮らす同一地域のコミュニティーのことで、「近い地域内でリーダーシップを取る人間がいると、みんなが引っ張りあげられる。もしかしたら健康ステーションをそれぐらいの範囲で設けるのが理想なのかもしれない」(青柳氏)と語った。

 14年に渡る研究の結果、中之条町では医療費削減という目に見える効果が生まれた。活動量計の装着者と非装着者では、医療費に月額約1万円の開きが見られるまでになっているという。

 「誰もが持っている長寿遺伝子というものがある。その遺伝子にスイッチを入れるのに2カ月かかるが、筋トレを2カ月やって終わっていたのが今までの自治体の健康づくりなのではないか。私が提案しているのは、一生涯付き合える健康づくり。今、中之条町では保健センターや公民館など、健康コミュニティーとなっている場所が34ヵ所ある。そこへ来ることが体を動かすことになっている。奈良県の健康ステーションも同様だが、まちづくりを通して体を動かすのも1つの方法だろう」(青柳氏)。

この記事は、日経デジタルヘルスからの転載です。

先頭へ

前へ

3/3 page

RELATED ARTICLES関連する記事

医療・予防カテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 疲労解消は「脳の疲れ」をとることから

    しつこい「疲労」の正体は、実は脳の自律神経の機能の低下であることが近年の疲労医学の研究で明らかになってきた。本記事では、放置すると老化にもつながる「疲労」の怖さとその解消法を、過去の人気記事を基にコンパクトに解説していく。

  • 怖い病気を招く「中性脂肪」を食事・運動で徹底対策!

    健康診断でもおなじみの項目である「中性脂肪」。血液中の中性脂肪が150mg/dLを超えると、脂質異常症の1つ、「高中性脂肪血症(高トリグリセライド血症)」と見なされる。血管の老化を防ぎ、心筋梗塞や脳梗塞を遠ざけるためにも、中性脂肪が上がるのを避けなければならない。そこで、今回はやっかいな中性脂肪の正体や、食事や運動でできる鉄板の対策法を一挙紹介していく。

  • 長年の悩み「腰痛」を解消! 痛みを和らげる体操4選

    腰痛は日本人の国民病とも言える身近な症状だ。特に問題なのは、原因がはっきりしない、「なんだか知らないけど、いつの間にか…」始まってしまう「慢性腰痛」だ。長年にわたって慢性腰痛で悩む人は少なくない。そこで、今回は長引く腰痛の解消が期待できる体操を一挙紹介する。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2022 Nikkei Inc. All rights reserved.